私の音楽人生と東方二次創作
初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶり、ゆーりです。私はGUTの人間としてはめずらしく、原作やゲームを一切通らずに東方にたどり着き、今に至っているのですが…
今回は私の東方との出会いや東方の二次創作音楽の良さ(特に幽閉サテライト)について語っていきたいと思います。
プログラム
0.復習
1.幽閉サテライト
1-1.出会い
1-2.色は匂へど散りぬるを
1-3.幻想万華鏡4曲
2.幽閉サテライトの歌い手
2-1.senyaさん
2-2.marciaさん
2-3.sroaさん
3.私の歌とsenyaさんのかかわり
4 その他のお世話になった二次創作曲
5 私の音楽人生への影響
0.復習
さて、皆様は去年の私の記事(なんで私は人生で音楽をやっているのでしょう(part1) | 東大幻想郷)を覚えているでしょうか?内容は「私はなぜ音楽をやっているのでしょうか」という内容で、ざっくりと説明すると、幼少期から自分の意思とは関係なくクラシック音楽およびヴァイオリンと触れることになった私が、中高で音楽と向き合い、自分がなぜ音楽をやっているのかという問いに対する答えをたどった6年間のお話なのですが、この時私の音楽感に大きな影響を与えたのが中3の11月に始めた歌だったわけです。
それまで実質ヴァイオリンしかやってこなかった私にとって、自発的に始めた「歌」という存在は様々な点で私に新たな価値観をもたらしてくれたわけですが(この辺は去年の記事をご覧ください)、私の5年間に及ぶ歌の人生の中でもとりわけ大きな意味を持つのが東方、とりわけ幽閉サテライトさんの曲たちです。
この記事では、去年に続くpart2として、私と幽閉サテライトさんの曲のかかわりを中心に、東方の二次創作作品と私の人生の交差について触れていけたらと思います。どうぞ最後までお付き合いください。
1.幽閉サテライト
1-1.出会い
そもそも、私が「東方project」という存在を知ったのは中3の終わり頃です。それまでの私は、ゆっくり実況にすら触れたことがなく(中学生までのyoutubeの記憶は海外サッカーのハイライトと野球ゲームの実況ですね…)、音楽についても中2まではクラシック以外ほぼ知らない人生を過ごしていました。これは去年書いたことと多少被りますが、中2の合唱コンクールで他クラスが歌っていた松任谷由実の「春よ、来い」という曲に感銘を受けて、悪名高いhigh_note Music Loungeさんのチャンネルもお借りしながらyoutubeでクラシック以外の曲を聞くようになっていくのですが、そのうちnightcoreというジャンルにはまっていくわけです。私の中高では中3の秋に野外活動という行事があり基本信州の方へ研修に行くのですが、行き帰りのサンダーバードの中でnightcoreの再生リストを聞きながら過ごしていた記憶があります。
そんな中、2020年の12月頃だったかな、年が明けていたかもしれませんが、ある日nightcoreを回していると、色は匂へど散りぬるをのnightcore版に出会いました。(Nightcore - 色は匂へど 散りぬるを (幽閉サテライト))これ、まだyoutube上に残ってたんですね。nightcoreっておそらく楽曲の権利の問題があってややこしいのか、Syrexさんみたいな大手は別としてけっこう数年で消えることが多いんですよね。あと、これ以降けっこう曲のリンク貼るんですけど、リンク踏んだら、あっ、この曲もいいかも~とかってならずに、ちゃんとこの記事に戻ってきてくださいね。お願いします。まあそれは置いといて、この本来の曲から2度上げてテンポアップしたこの曲に私は感動しました。そこで、当時としては珍しく「nightcoreの原曲を聞こう」という発想に至った私は、横のおすすめ欄に出ていた原曲をクリックした記憶が鮮明に残っています。よく考えたら原曲って言い方はややこしいですね笑、どうかお許しください。
そして、原曲を聞いた時の衝撃と言ったら…。この話は次の章にお譲りしましょう。
1-2.色は匂へど散りぬるを
【公式】【東方Vocal】幽閉サテライト / 色は匂へど散りぬるを/歌唱:senya)【FullMV】≪幻想万華鏡オープニング主題歌≫(原曲:神々が恋した幻想郷)
いやもう、ほんとに、当時はそれが二次創作とか一切知らないわけですから、今まで聞いたことがない曲調に圧倒されなぜかなつかしささえ覚えた、ほんとになんかぐるぐるした感情になったんですよね。(ちなみに私の誕生日は霊夢の日で、性格もpixiv大百科に載ってる霊夢の性格と社交的じゃないとこ以外ほぼほぼ似てるのでなつかしさを感じるのは一理あるのかも?)私が一番好きな曲である千本桜を聞いた時でさえこの感情にはなってないので、あの感情は東方の音楽にしか出せないものなのかな…と思ったりします。それからは頻繁にnightcoreと原曲の両方を聞くようになりました。当時(中3の12月から2月くらい)の私は、ちょうど松任谷由実や中島みゆきから離れ始めて、ボカロを本格的に聞くようになったときだったので(当時はオワタPをめちゃくちゃ聞いてました)、ボカロの中に紅一点という感じでこの曲が存在してましたね。懐かしい思い出です。
ここまで書くとなんかこの流れでどんどん幽閉サテライトさんの曲を聞いていったのかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、意外とそんなことはないんですよね。というか、そもそも当時は幽閉サテライトというグループを認知していませんでした。完全に色は匂へど散りぬるをが好きで、それ単体で聞いていたんですね。なので、ここから1.2か月は進展のないまま進むのですが…。
1-3.幻想万華鏡4曲
日常的に色は匂へど散りぬるを聞いていると、youtubeのアルゴリズムは別の曲もおすすめしてくるわけで…。それが、②「月に叢雲花に風」(【公式】【東方Vocal】幽閉サテライト / 月に叢雲華に風/歌唱:senya)【FullMV】(原曲:ラストリモート))、③「華鳥風月」(【公式】【東方Vocal】幽閉サテライト / 華鳥風月/歌唱senya【FullMV】(原曲:六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years))、④「泡沫、哀のまほろば」(【公式】【東方Vocal】幽閉サテライト / 泡沫、哀のまほろば/歌唱:senya 【FullMV】(原曲:エクステンドアッシュ ~ 蓬莱人 / 月まで届け、不死の煙))の3曲です。これは全部「幻想万華鏡」という東方の二次創作アニメのopなんですけど、①色は匂へど散りぬるをと併せて特に有名な4つとして位置づけられています。中3の2.3月から高1の4.5月とか、この4曲をほんとによく聞いてましたね。当時はボカロの方はオワタPからNeruさんに興味が移っていましたから、Neruさんのネガティブな曲と、なんというか希望感のある幻想万華鏡の4曲、対照的な曲構成でおもしろいですよね。あと、個人的にこの4曲に対する順位の変遷みたいなのもあって、初期のころは1→4→3→2でしたね。今からすると月に叢雲花に風が一番下だったのはなんでだろ…という感じではありますが。最近ボカロの方ではDECO*27の良さがわかってきて精神的に成長したなと思ったりしてるのですが、これも似たような話なんですかね。ちなみに今は1→2で3と4が同じくらいです。
さて、高1から高2の途中までは私の中での幽閉サテライトの全盛期の一つです。ほんとに、これでもかっていうくらいいろんな曲聞いてましたね。だいたい半分くらいは抑えられていたんじゃないかなと思います。と、ちょっと話の展開が詰まってきたところで、ここで幽閉サテライトの代表的な歌い手をご紹介しましょう。
2.幽閉サテライトの歌い手
2-1.senyaさん
幽閉サテライトを語るうえでまず外せないのがsenyaさんです。senyaさんは2010年の設立時以来、2017年まで7年間にわたってほぼ全曲のボーカルを務め、2022年で引退するまで、「幽閉サテライトの顔」として活躍しました。私にとっても幽閉サテライトといえばsenyaさんというイメージです。senyaさんの歌声はかなり深みがあり、(全盛期の)幽閉サテライトの書く歌詞とマッチしてるんですよね。後からもめちゃくちゃ触れるので私の推しポイント(?)などは割愛します。
2-2.marciaさん
2019年から2024年まで活動してくださった方です。というか幽閉サテライト離れてたんですね。今wikipediaを見て初めて知りました。結構ショックです。ここで書くのやめようかなー
marciaさんの歌声は、senyaさんと対になってる気がします。例えばopposite world とか、marcia版(【公式】【東方Vocal】幽閉サテライト / Opposite World(カバーMarcia)【FullMV】(原曲:亡き王女の為のセプテット))とsenya版(【公式】【東方Vocal】幽閉サテライト / Opposite world(原曲:亡き王女の為のセプテット)【FullMV】senya)の両方がyoutube上に上がっている曲を聴くとほんとによくわかるんですよね。なんというか、senyaさんが影でmarciaさんが光なんですよ。上の章で言及するのを避けていましたが、senyaさんの声は実年齢はさておき、30代くらいの深みのある声だと思っていて、逆にmarciaさんは20歳前後の明るい少女って感じの声がします。senyaさんが活動ペースを落としてからはmarciaさんの曲の割合はかなり増えていて、しかもmarciaさんの声質に合わせてなのか、曲の歌詞や旋律が明るめになってるんですよね。なので幽閉サテライトを年代順に聞くと時代の移り変わりを感じられたり…。
2-3.sroaさん
2024年2月より加入。ボーカルの他、ギター、ベース、ピアノ、ドラムスの演奏ができる、また日本語と中国語のバイリンガルでもある。なんかwiki見てたらあまりにもすごすぎてコピペしました。え、すごすぎませんかこれ。ほんとにやばいですよね。
sroaさんを初めて知ったのは「唯我独尊の果て」(【公式】【東方Vocal】幽閉サテライト / 唯我独尊の果て(原曲:今宵は飄逸なエゴイスト(Live ver) ~ Egoistic Flowers.)【FullMV】)と「アマリリスの虚栄心」(【公式】【東方Vocal】幽閉サテライト sroa / アマリリスの虚栄心(原曲:メイドと血の懐中時計)【FullMV】)です。どちらも最近DAMに追加されましたね。大学に入ってからの私はけっこう幽閉サテライトの曲とは疎遠になっていて、その中で「久しぶりに幽閉サテライトがしっかりした曲出してるやん!」と思って聞いたこともあって、感動しました。sroaさんの声はいい意味で人間ではないというか、すっごく透き通ってる感じのする声です。なにかの曲のコメント欄で「senyaとmarciaを足して2で割った声」ってコメントがあるんですけど、ほんとにその通りなんですよね。senyaさんの深みの部分と、marciaさんの若さの部分をいいとこどりした、これからの幽閉サテライトの復活に期待が持てるような歌声な気がします。そういえばsroaさんに会えるイベントが今年の1月の終わりに東海高校であったらしいのですが…。(サタデープログラムって活動の一環らしいです。)外部の方もOKだったのでよっぽど行こうか迷いましたが、東大オケの関西公演が近すぎて諦めました…。
以上が幽閉サテライトの歌い手の紹介なのですが、このほかにも少女フラクタルというサテライトグループの天宮みやさんとか(不可測的メトロポリス(【公式】【東方Vocal】少女フラクタル / 不可測的メトロポリス【FullMV】(原曲:ビーストメトロポリス))、大好きです)、魅力的な音楽を歌える歌い手さんがいっぱいいらっしゃいます。ただ何度も言うようにやっぱりsenyaさんは別格で…。次の章は私の歌人生とsenyaさんのかかわりについて紹介します。
3.私の歌とsenyaさんのかかわり
さて、歌い手の紹介は終わりにして本題に話を戻しましょう。この記事のテーマの一つは私の5年間の歌の人生において、幽閉サテライト(というかsenyaさん)がどういう影響を与えたかということです。
先述したように私が歌を始めたのは中3の11月なのですが、最初に取り組んだ3曲が「千本桜」、「コネクト」、「only my railgun」です。もちろんいままでの時系列でみたら当たり前なのですが、このころは色は匂へど散りぬるをに出会ってないので東方の曲はありません。歌を始めたばかりの私はmid2Eまでしか音域が出せず、上記の3曲も原キーで歌えないため、何を目指せばいいのか、どういうボーカルになりたいのかというイメージが一切わかず、ほんとに手探りの状態でした。そんな中でひとつ目標となったのがsenyaさんの声です。
ここからさんざんsenyaさんの好きなところについて述べていくんですが、まず声に深みがあります。声の深みってけっこう大切で、表現力にかかわってくるんですよね。なんかsenyaさんが歌っている曲って世の無常とか、かなわない恋心とか、そういうの多めじゃないですか。零れ桜とか、これもsenyaさん(【公式】【東方Vocal】幽閉サテライト / 零れ桜(原曲:幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life)【FullMV】)とmarciaさん(【公式】【東方Vocal】幽閉サテライト / 零れ桜(カバーMarcia)【FullMV】(原曲:幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life)#東方スペルバブル)と両方のバージョンがあるんですけど、senyaさんの零れ桜とか正直震えます。私は最近いろいろあってメンタルが不安定で、特に11月あたりはやばかったんですけど、senyaさんの零れ桜に救われましたね…。
あとは、senyaさんの存在が曲と一体化してますよね。これほんとにすごいことなんですよ。私はよく「曲に体を乗っ取られる」という表現をするのですが、常にこれができているんですよね。説明が難しいんですけど、プロのボーカルの方でも「メロディーに歌声を乗せてるだけ」って人、いますよね。まあこれも一つの歌い方なのかもしれないんですけど、私は上に並行的に乗る歌い方よりはらせん状に絡み合う歌い方の方が好きで、そういう歌い方できてるときってこちらの意思と関係なく体が勝手に歌ってくれるんですよね。私も多少できるときはありますが、それでもなんかそういう感覚になるのはまれだし、意図的にできないし、そういう意味ではsenyaさんはほんとに東方とか音楽が好きなんだなと実感します。
ちょっとsenyaさんを目標に続けてきた成果?みたいなものを確認してみると、まず音域はhihiBまで出るようになりましたね。最初と比べたら1オクターブ半上がったことになります。ここまで出ると東方ボーカルはほぼ全曲歌えます。(ボカロはあと3度くらい上まで出るとうれしいんですけど…)あとは表現力についてなんですけど、こぶしとかビブラートとかはほんとに始めたころはこんなのどうやって出すのって感じでしたけど、いまはそれなりにうまいのかなーって思ってます。とはいえ全体的に表現力は苦手なんですけどね…。このあたりがしっかり上達したのは私が耳から入ってきた音楽をそのまま口から出すという歌い方をしているところも大きいと思っていて、これはsenyaさんの影響が大きいですね。
このように中高時代は「幽閉サテライトのボーカルになりたい」っていう派手すぎる夢を持つくらいsenyaさんを目標にしていたとはいえ、今の私は隙があれば「生まれ変わったらボーカロイドになりたい!」「うちの歌声に一番似ているのはIAの声」「千本桜のミクみたいな生き方がしたい!」って言ってるような人なので、当時の面影はどこ?って感じなのですが、しっかり今でもsenyaさんは私の心の中で生き続けています。いつかお会いしたいですね。
4.その他のお世話になった二次創作曲
4-1.いえろ~ぜぶら
私が中高時代に幽閉サテライトさん以外にお世話になった二次創作グループといえばいえろ~ぜぶらさんです。藤宮ゆきさんの歌声が素敵ですよね。いえろ~ぜぶらさんとの出会いは結構しっかり覚えています。私は高校2年生の5月に修学旅行で沖縄に行ったのですが、最終日に国際通りを歩いているとき、霊夢と魔理沙の看板を見つけました。後から調べたところ、それはアニメイトの那覇国際通り店だったみたいなのですが、そんなことを知る由もない私は東方のお店がある!!!と思ってわくわくしながらお店に入り、あまりのものの多さにごちゃごちゃしている個人商店のような店の中で、とりあえず目についた2枚のCDを購入しました。当時は二次創作のグループも幽閉サテライト以外特に知らず、単純に「CD!!!」という感じで買ったのですが、これがいえろ~ぜぶらさんのCDだったんですね。高2のテスト週間の時には徹夜しながらCDプレイヤーで流していたのを思い出します。
ちなみに一番好きな曲は「星色夜空」(東方vocalBGM-星色夜空-)です。ほんとにこの曲は心が洗われるというか、素敵な曲です。1年ほど前にこれがDAMに入った時は感動しましたね。それ以来たまにカラオケで歌ってますが、息を吸う場所がなさ過ぎて難しい曲の一つです…。
4-2.幻想に咲いた花
「幻想に咲いた花」MV FULL ver./岸田教団&THE明星ロケッツ×草野華余子『東方ダンマクカグラ』テーマ曲
東方ダンマクカグラのテーマ曲です。(ダンカグはやったことないですが…)この曲は私が高1のときの6月くらいに発表されたらしいのですが、知ったのは高2の5月くらいだったと思います。今これを書いていて初めて聞いた時に11か月前くらいの曲かーって思った記憶がよみがえってきて正直びっくりしました。というか、いえろ~ぜぶらさんのCDを買ったことで二次創作により興味がわいて自発的に調べるようになって、その流れで見つけた曲だった気がします。数年前の記憶がここまで戻ってくるの、なんか感動して涙が出てきました。
幻想に咲いた花の魅力はなんといってもその声質です。あのシャープな感じがほんとに好きです。聞いてると、想いを叫びに変えてメロディーにぶつけているそのエネルギーが体に流れ込んでくるんですよね。この曲はうちの歌の中でも歌声のレパートリーを増やしてくれた曲の一つで、2022年にはその年の締めに歌う曲に選ぶくらい、ほんとに大好きで結構よく歌っています。
4-3.神々が恋した幻想郷(On Vocal)
【東方ニコカラ】神々が恋した幻想郷【On Vocal】
風神録の3面のテーマ曲の方ではなく、あんきもさんのボーカル付きの方です。一応二次創作扱いになるのかな?今でこそ、原曲とかそういう概念を理解していて、これはボーカルがついてるから多分二次創作!ってわかるんですけど、当時はこれ原曲の一つだと思っていたので、私からしたら「唯一聞いてる原曲」だったわけです。なので、なんかこれはこれで自分の原点みたいな曲ですね。あのyoutubeの幻想郷っぽい絵、あれがほんとにいいんですよね。夜に電気を消して、あの画面だけが光る世界で曲を聴いてると、私がそれなりに田舎の地域の出身でもあるからか幼少期の記憶がよみがえってきます。あと、この曲のポイントとしてはまず最初のつかみですよね。A-A-C-Dで始まる旋律でぐっとあの世界観に惹き込まれます。そして、東方の曲としては珍しく、常に深みのある推進力がそこに存在しています。youtubeのコメント欄でも「霊夢に会いたい」とか、「幻想郷に行きたい」とか言ってる人がいますけど、この曲はなにかほんとに連れて行ってくれるような、そんな運ぶ力が備わっている曲だなと思います。だいすきです。
4-4.ナイト・オブ・ナイツ
ナイト・オブ・ナイツ 高音質再生可能&fmt=18
ちょっと歌からは離れてしまいますが、この曲もお世話になったのでおまけ程度で紹介します。ナイトオブナイツはいつ知ったんですかね…。少なくとも高2か高3の文化祭では(たぶん高2かな?)バンド組んでステージで演奏した記憶があるので、けっこう早い段階から知っていますね。これはやっぱり、ヴァイオリンやっていて東方好きな人なら一度は弾いてみたい曲なんじゃないですかね?とにかくなんかこれは感情面というよりはただ技術をひけらかす曲ではあって、ヴァイオリンでいくとヴィエニャフスキとかバッジーニの部類に入ると思うのですが、まあ弾いてて楽しいですよね。大学に入ってからも先輩に編曲していただいて、何回か演奏する機会ももらえてうれしかったです。
とはいえ意外と書いていてあまりに思い入れがないことに自分でも驚いています。やっぱり私は、これは私が幼少期からクラシックの英才教育を受けながらあまりクラシック音楽を聴かない理由の一つでもあるんですが、歌詞がないと思い入れが入らないんですよね。なのでそう考えるとここに書くくらいには気に入っているナイトオブナイツはすごく好きな曲なのかもしれません。
5.私の音楽人生への影響
最後のまとめ的な位置づけとしてこの章を用意していたのですが、書くことが3章と被りそうで、どうしよう。まず章タイトルに主語がないですね。これはもちろん東方の二次創作音楽なのですが、よく考えると私が東方に触れていなかった場合の今の人生との違いってなんなんですかね。まず、一つ明確に言えるのはヴァイオリンを演奏する場が極端に減っていたかもしれないということです。小学校の頃から地元のジュニアオーケストラに入り、大学でも東大オケに所属している私にとって、大学卒業後どこに演奏機会を求めるか、というのはけっこう死活問題です。そういう意味ではGUTに入って社長代理先輩と出会って、彼にいろいろな東方の団体を紹介していただけてるのはほんとにありがたい話だなと思います。特大の感謝ですね。今はまだ正式な団員ではないですが、いずれ幻想郷交響楽団にも入りたいと考えていますし、もしかしたら将来的にヴァイオリニストとしてはクラシックよりも東方の世界を主戦場にして生きていくことになるかもしれません。
次に、歌をやるうえで幽閉サテライトさんが一つ大きな軸になってくれたのはよかったです。私はその時一番好きなボカロPはほんとにころころ変わるのですが(オワタP→Neru→黒うさP→kemu→カンザキイオリ→ピノキオピー→キノシタ→綿飴P→Omoi→DIVELA→Orangestar→大漠波新→MIMI、覚えてるだけでもこんな感じですね)、好きな東方の二次創作グループは幽閉サテライトさんで常に固定されてるんですよね。これはけっこう大切なことで、「継続的に練習する曲」が生まれるわけです。やっぱりどうしてもその曲が好きじゃないと歌なんて歌えませんからね。これは歌の上達に大きく寄与したポイントなんじゃないかなと思います。
あとは、うーん、東方の世界観が大好きで、心の支えになってることですかね。これは完全に個人的な主観なのですが、精神的支柱って必ず複数あった方がいいんですよ、ずっと一つの音楽に頼り続けてると何かの拍子に嫌いになったり、興味がなくなったりすることがあるので。そういう意味では私の場合は当方とボカロでうまくローテーションできていたのかなと思います。受験期には勉強の時はSTUDY WITH MIKUにお世話になり、寝るときは幽閉サテライトのメドレーを流して寝ていました。
そして、こういうところまで言い出すときりがないんですけど、落ち込んでるときに助けられたり、冷雨と性格が似ていることで自分自身を肯定できたり、なんというか最初は一つの曲から始まった東方とのつながりが人生における多くの部分を占めるようになりましたね。
今回はここまで私の音楽人生と東方の二次創作のかかわりについて述べてきました。最後までお付き合いくださりありがとうございます。4日後にも記事を出す予定ですし、また来年もこんな感じのテーマで書けたらいいなと思っています。
明日20日は冴月麟さんによるTexを用いた攻略本の書き方講座です。そちらもお楽しみに。それでは数日後にまたお会いしましょう。