私が見た3年分の演奏会の軌跡

書いた人: 社長代理

皆様ご無沙汰しております。B3の社長代理です。約一週間ぶりです。
この前の駒場祭での演奏会の振り返り記事を書くついでに、私が入部してからのすべての演奏会を振り返ってみようと思います。

まずは私が1年生のときの演奏会からです。

博麗幻奏之儀弐拾参部

概要

  • 日時:2023年5月14日(土) 10:30~(五月祭1日目)
  • 会場:第二食堂3階学生ホール
  • 曲数:4曲(メドレー2曲、単体2曲)
  • 演奏者数:3名
  • こちらのリンクから当時のプログラムが閲覧可能

特長

全曲ピアノソロ。ライブ配信とリクエスト企画も行われた。

感想

出演予定だった話

本来は私も出演する予定でした。その名残はプログラムの一番目にあり、編曲者に私のHNが記載されています。同学年のにじゃーたと魔法少女十字軍とラストリモートをヴァイオリンとピアノで演奏する予定でしたが、私がなんと本番5日前くらいにコロナに罹ってしまい、五月祭を全部欠席する羽目になりました(泣)。ただ、ライブ配信があったおかげで自宅からGUTの演奏会の雰囲気を感じることはできました。

自分で編曲した曲

この魔法少女十字軍とラストリモートが人生初東方アレンジ(ちなみに人生初編曲は高校時代に耳コピしたスーパーマリオギャラクシー2のクラウドガーデンのBGM)でした。幻となってしまった初版は今見返すとめちゃくちゃで目を覆いたくなるのですが、改訂した楽譜を「ヴァイオリンとピアノのための東方アレンジ 第1集」として頒布しております。

リクエスト企画について

いつリクエスト企画の存在を知ったのかは定かではないですが、配信越しに見て「私もやってみたいな~」と漠然と思っていました。半年後は残念ながら実現しなかった(後述)のですが、1年後にこの願望は実現することとなります。

その他

実は当時SlackとDiscordを併用していた時代でありまして、演奏会の連絡はGUTのSlackで行われていました。当時かなりびっくりしましたね……。そんなSlack上の過去の遺産はアドカレ企画発起人でもあるtaketoriくんが全て引き上げてドライブに格納するという偉業を成し遂げてくれた結果、無事に成仏しました。

博麗幻奏之儀弐拾肆部

概要

  • 日時:2023年11月25日(土) 12:15~(駒場祭2日目)
  • 会場:コミュニケーションプラザ北館2階音楽実習室
  • 曲数:3曲(ピアノソロ2曲、合奏1曲)
  • 演奏者数:4名
  • こちらのリンクから日程と会場が閲覧可能

特長

演奏会が途絶えかねない曲数(主観)だった。私の東方アレンジ初披露でもあった。

感想

当時の代表(ATPさん)のトランペットデビュー

GUTにはピアノを弾ける人は継続的に入っていたのですが、トランペット奏者はずっと不在でプリズムリバー3姉妹の編成を再現することが不可能でした。私はヴァイオリンができたので、あとはトランペット奏者だけ、ということでなんと私は知り合いのトランペット奏者の監修のもと、ATPさんにトランペットを購入させたわけです。今考えるととんでもない力業ですね……。その結果、私がヴァイオリンを弾き、ATPさんがトランペットを吹き、当時の演奏会担当だったnojerryさんがピアノを弾くという、プリズムリバー編成が実現しました。

自分で編曲した曲

今回は東方獣王園より、「世界は可愛く出来ている」を編曲しました。前述のプリズムリバー編成に加えて大学からエレキベースを始めた同学年のうーはいうぇいを足したカルテットです。この編成は2年後に復活します(後述)。ちなみに残りの曲目は、ATPさんとnojerryさんが1曲ずつピアノで演奏したものです。

リクエスト企画

奏者がたったの4人しかいなかったため、nojerryさんとATPさんの間でやらないことにしていたらしく行われませんでした。これに関しては私がやりたいという意思を伝達できていなかったために悔しい思いをしました。コミュニケーションは大事ですね。

続きまして、私が2年生で演奏会担当を務めた演奏会です。

博麗幻奏之儀弐拾伍部

概要

  • 日時:2024年5月18日(土) 9:15~(五月祭1日目)
  • 会場:第二食堂3階学生ホール
  • 曲数:6曲(メドレー2曲、単体4曲)
  • 演奏者数:8人
  • こちらのリンクから当時のプログラムが閲覧可能

特長

まだ私の編曲キャパシティが多くなく、OB・OGの皆様のお力をお借りしてなんとか尺を膨らませた演奏会。リクエスト企画も行った。

感想

初のメドレー編曲

だんだん編曲に慣れた上にやりたい曲が増えてきたので、メドレーに挑戦してみました。その結果完成したのが「2024年五月祭特別メドレー」です。曲目はうーはいうぇいが提案してくれた「赤より紅い夢」、ATPさんの希望で「幽霊客船の時空を越えた旅」、当時妖精大戦争の原曲にハマっていた私がどうしてもやりたかった「ルーズレイン」、このままだと収拾がつかないのでカッコいい「今宵は飄逸なエゴイスト(Live ver) ~ Egoistic Flowers.」の4曲でした。このころから曲のつなぎはなるべく自然にしようと意識してメドレーを作っています。
そして、部室からタンバリンとトライアングルが発掘されたことにも言及しておかなければなりません。ルーズレインをメドレーにねじ込んだのもトライアングルがあったからです。タンバリンとトライアングルは期待の新入生、SKKに担当してもらいました。彼は初回から秋静葉のコスプレで参加するなど、以降の演奏会の全てでコスプレ参加しています。今度は何のコスプレになるか楽しみです。

ご協力いただいたOBOGの皆様

2曲ピアノでご参加いただいた宮燐さん、2曲リコーダーでご参加いただいた大天使みずきちゃんさん、本当にありがとうございました。まだまだ私のキャパ不足で1曲しか増やせなかったところをカバーしていただいて助かりました。

ラストリモート再演

2曲目には去年私がコロナで演奏できなかったラストリモートを再演しました。伴奏を快く引き受けてくださった宮燐さん、ありがとうございました(二度目の感謝)。初版から実はちょっと変えていたので、相変わらず初版の楽譜は表に出していない状態です。

リクエスト企画

私がやりたかったリクエスト企画がついに実現しました。本編の演奏会自体の尺は稼いだものの、まだ時間が余ってしまった分をリクエスト企画に回しました。個人的には楽しくもあり、悔いも残るものとなりました。今でも覚えているのは、「妖魔夜行」をリクエストされたときにとっさに思い出せなくて弾けなかったことと、「偶像に世界を委ねて ~ Idoratrize World」をリクエストされたときにめちゃくちゃ高いDの音を当てられたことです。妖魔夜行をリクエストしてくれたあのときの小学生(と思われる)の子、本当にごめん! 次回こそはリベンジする……と思いつつも、演奏会が膨れ上がりすぎた結果次にリクエスト企画ができたのはまたまた一年半後となるのでした……。

博麗幻奏之儀弐拾陸部

概要

  • 日時:2024年11月23日(土) 16:30~(駒場祭2日目)
  • 会場:コミュニケーションプラザ北館2階音楽実習室
  • 曲数:5曲
  • 演奏者数:10名
  • こちらのリンクから当時の演奏会告知が、こちらのリンクから私の当時の振り返りが閲覧可能

特長

アンサンブルの幅がかなり広がった演奏会。ヴィオラとフルートと電子ドラムが加わり、東大幻想郷ならではのサウンドが作りだせるようになった。

感想

各曲目については上記の私の振り返り記事をご覧ください。いろいろ書いてるので読み応え十分だと思います!!

ゆーり、ドナウの人の参加

2024年度入部のこの二人は五月祭で都合が合わず、GUTの演奏会には参加できませんでした。しかし、この回から参加してくれたことにより、できることが一気に増えました。頼もしい後輩が増えて本当にうれしかったです。

いおいおの参加

ついにGUT待望の木管楽器奏者の誕生です。彼女も頼もしく、今ではGUTの演奏会に欠かせない存在です。ちなみに私は人生で初めてフルートの譜面を書きました。ZUNペットの高音域をフルートにあてがうと意外と上手くいくということを発見したのもこのころでした。

電子ドラムの発掘

なぜか部室にあった電子ドラム。しかもちょうどいいことに時丸がドラムを叩けることが発覚しました。駒場祭は部室と演奏会会場が近いので、せっかくあるなら使っちゃおう!ということで使ってみました。無論、私は人生で初めてドラム譜を書きました。まだまだ勉強することが多いのでこれからも使っていきたいです。
この電子ドラム、正体はどうやらふぇぶりゅうさんの私物だったようで、卒業される際にGUTにご寄付いただきました。

他にもかなり満足のいく演奏会でしたが、詳細は全部前の記事にあるのでもっと知りたい方は上記の振り返り記事をご覧ください。

そして、今年の演奏会です。

博麗幻奏之儀弐拾漆部

概要

  • 日時:2025年5月24日(土) 9:15~(五月祭1日目)
  • 会場:第二食堂3階学生ホール
  • 曲数:6曲
  • 演奏者数:14人
  • こちらのリンクから当時のプログラムが閲覧可能

特長

なんといっても私の魔理沙メドレー、と言いたいところだが、私発案でない曲も多数集まってかなり色彩豊かな演奏会となった。過去最高の演奏者がいる演奏会にもなった。

感想

魔理沙メドレーについてはこちらをご覧ください。なんと当時の録音つきです。2024年から五月祭はメドレーをやる演奏会、駒場祭は小品をたくさんやる演奏会、というように自分の編曲はメリハリをつけ始めました。この回は魔理沙メドレー以外の曲に言及していきたいと思います。

夢は時空を越えて

こちらはATPさんのピアノとのデュオで演奏しました。二人とも夢時空の曲が好きだったので、悲願を達成した、という感じでしょうか。ヴァイオリンはそれなりの難易度だったのですが、ピアノが少々難しく苦労しましたが、タイトル曲としてうまく演奏会を始められたのではないかなーと思います。

nojerryさんピアノメドレー

nojerryさんの毎度恒例のピアノメドレーです。確かこのメドレーに天空の花の都が入っていたのをヒントに、半年後に私が一緒にやりませんか、と提案してみたという次第です。そして終わった後に裏で(夢は時空を越えてを弾き終わった)ATPさんとお互いをたたえあっていたのが……なんというか尊い(何のオタクだよ)。

虹色の紙切れを追え

ゆーりと一緒に何かやりたいということで、幻オケで私がご一緒させていただいた桶屋さんに編曲を依頼しました。もともと廃れゆく産業遺構と駒草咲くパーペチュアルスノーの2曲でご依頼していたのですが、なんと幻想の地下大線路網まで活用してくださるという虹龍洞道中曲欲張りセットに。とっても楽しませていただきました。

色は匂へど散りぬるを

私は裏で聴いていたのですが、高らかに歌い上げていてとっても素敵でした。やっぱりフルートの音色は素敵ですねぇ。私だけが編曲しているとマイナー曲ばっかりになってしまうので、メジャーな曲がエントリーされてとっても安心しました

人形使いの見る夢 ~Alice in Wonderland~

半年前に不思議の国のアリスを弾いたときにどうやら悔しい結果に終わってしまったらしい、ドナウの人の演奏(伴奏:時丸)です。実は彼に編曲を頼まれたのですが、自分のキャパがすでになかったので断っていました。しかし、以前に演奏した不思議の国のアリスの楽譜データは提供していました。そのため編曲者がTwitterに掲載された通りになっていたのですが、彼の表現したい世界観はきちんと自分の編曲で表現されていたように思います。やはり自分のやりたい曲は自分で編曲するのが一番です。

博麗幻奏之儀弐拾捌部

概要

  • 日時:2025年11月24日(月・祝) 9:30~(駒場祭3日目)
  • 会場:コミュニケーションプラザ北館2階音楽実習室
  • 曲数:8曲(メドレー1曲、2曲連続のプログラムが一つ)
  • 演奏者数:12名
  • こちらのリンクから当時のプログラムが閲覧可能

特長

最も直近の演奏会で、小品を複数曲披露した。そして一年半ぶりにリクエスト企画を行った。

感想

木管の不在

GUTの演奏会に華やかさをもたらしてくれていたフルートとオーボエの奏者が残念ながら今回は出られなくなってしまいました。どうしようもないことでしたが、木管の音色に頼らずとも大勢には影響がないくらい、演奏に厚みが出てきたことに感動しました。お二人とも半年後の五月祭はぜひまた共演しましょう!

不思議なお祓い棒

変拍子の癖が強い曲です。やりたい人の募集をかけたら予想以上に人が集まってしまって困惑しました。なぜなら曲調的に明らかに大人数向けの曲でないからです……。しかし私の技術力も上がったのか、割と納得のいく編曲ができたと思います。実はSKKのドラムデビューでもありました。

天空の花の都

先ほども軽く述べましたが、半年前にメドレーの中でこの曲を弾いていたnojerryさんとのデュオです。納得のいく楽譜になったので、今後の楽譜本にも掲載を考えております。演奏中は妖々夢4面道中のような冷たく凛とした世界観を表現できるよう、なるべく澄み切った音色を意識して弾きました。感想ツイートを見ていたらその意図が伝わっていたようで何よりです!!

幽霊楽団

2年前(弐拾肆部)の「世界は可愛く出来ている」のカルテットメンバーでの再演です。これに関しては昔からATPさんが「トランペットで幽霊楽団を吹きたい」とおっしゃっていて、それを実現させた形です。忙しいなかで最大限頑張ったATPさんが本当に素晴らしい。かなり演奏が安定してきたうーはいうぇいも珍しく緊張していたようで、結構本番が心配でしたがなんとか通ってよかったです。個人的にはリベンジしたい。

紺珠伝3面の2曲

皆様もうプログラムはご覧いただいたでしょうか。そう、やばい曲紹介の話です。曲コメントに悩んでメンバーに意見を求めたときのことですが、あみゅさんが「圧倒的存在感」という言葉を発してしまったわけですよ。そのときから私の頭にはやばいクレーマーのSUSURU TVしか思いつかなくなり、あの怪文書曲紹介が生まれたわけです。そんなトンチキ曲紹介といざお出しした演奏とのギャップはいかがだったでしょうか。あみゅさんのピアノが上手すぎて無茶振りのし甲斐がありすぎました……。

有機体全てのメメント

うーはいうぇい発案です。いざ編曲を始めたら楽しかった良い曲ですが、合わせは地獄でした。まず♭が多すぎて弦楽器にはつらい(これに関しては神主のせい、と言いたいところですがスケールをきちんとさらっていない自分が悪い)。さらに変イ短調に転調したところからのリズムが複雑すぎて本当にしんどかったです。ドラムがいなかったら完全に崩壊してました……。本番はなんとかなっていた……はず……。

墨染

ゆーりとあみゅさんへの無茶振りpart2です。この二人は書いたらとりあえず弾いてくれるので譜面の書き甲斐しかないんですよね(おい)。次があればもっとマシな譜面にします……。譜めくり席という特等席で聴かせてもらいましたが、本当に素敵なデュエットで最高でした。

紅楼

三度目の正直!といきたかったのですが、肝心なところで私が小節を数え損ねて崩壊させかけました(おい)。トラウマです。頭の中の拍感がすっとんでいったときの冷や汗。それでもそこを除けば一番まともだった……と信じたいです。次回はさすがに別の曲にしようかなぁと考えてます。

リクエスト企画

さて、一年半ぶりに開催できたリクエスト企画でしたが、かなり盛り上がって楽しかったです。今回は現代表の時丸にもお願い無茶振りしてやってもらいました。さすがに二人同時に即興で演奏するのは無理がありましたが、個人的に好きな曲が多くリクエストされて内心ほっとしてました。ただ、ナイト・オブ・ナイツはもういいです……。ちなみにリクエストいただいた「幻想のホワイトトラベラー」「ラストリモート」はいずれも拙著「ヴァイオリンとピアノのための東方アレンジ 第1集」に私のアレンジを掲載しております(隙あらば宣伝)。

今後の展望

博麗幻奏之儀弐拾玖部

以前の記事でたびたび言及しているのですが、東方宇宙旅行メドレーを次回の演奏会でやる予定です。魔理沙メドレー以上にボリューミーなメドレーに仕上げる予定なのでぜひお越しください。他には東方錦上京から1曲披露するつもりでいます。
他にももっといろんな人が曲を出してくれることを願っております。

その先の話

卒業するまでにリーインカーネーションを独奏でやりたいと思ってます。もっと編曲と楽器がうまくなるようこれからも精進してまいります。

これからもGUTの演奏会を応援宜しくお願いします。