はじめに
お久しぶりです。はじめましての人ははじめまして。
経済学研究科修士2年生(3年目)のかてごりです。なんで2年生なのに3年目なんでしょうかね…
この度は久々にGUTのアドベントカレンダー企画に参加させていただけるということで、3年ぶりくらいに記事を書かせてもらっています。
きっかけ
タイトルの通り、ぼくは2024年の9月頃からおにぎり屋さんの運営に関わっています。
私は意識高く「経営みたいなことしてみたい!」という志をもって始めたわけではなく、なりゆきで運営っぽいことを始めることとなったのです。
9月某日、知り合いからこんなメッセージが届きました。
「明日12時、池袋のサンマルクカフェまで来れる?」
嫌な感じです。何をするのかを具体的に明かさないままの誘いには、基本的に乗りたくないものです。
ところが、その時の私は2つ返事で誘いに乗ってしまいました。
翌日、サンマルクでは知り合い(A)と、見覚えのない2人組(Bさん・Cさん)が何やら神妙な顔で話あっており、どうやらBさん・Cさんが運営するおにぎり屋さんを、Aに譲渡するという話が進んでいるようです。こんな話サンマルクでしていいのかよ…
話を進めているうちに、ぼくもおにぎり屋さんの運営に参加することが前提で話が進んでいました。してやられました。
そして帰り際にCから一言
「じゃ、頼んだから☆」
私は絶望をまた一段階深めたのでした…
はじめての発注
お店のオープン準備の中で、はじめての発注は大きな山場でした。特に、飲食のド素人が⑴何を⑵どれだけ⑶いつ⑷どのような方法で仕入れるかを判断するのは困難です。
私の場合、発注先にひたすら電話をかけ続け、「これまではどの商品を注文していたのか」「1週間/1ヶ月あたりにどれだけ注文していたのか」「発注してから何日後に届くのか」を聞き続けるというパワープレイに出ました。時には繋がらなかったり、見積もりの確認に手間取ったり、理不尽にキレられたりと、精神的に辛い作業でした。やっぱり電話は苦手です。最近の若者なので。
はじめてのシフト作成
次に直面したのは、スタッフのシフト作成です。従業員それぞれの都合や希望を聞きつつ、お店の繁忙時間帯に適切な人数を配置するのは容易ではありませんでした。
特に、学生アルバイトが多い場合、授業や試験などの予定を考慮する必要があります。私はまず、従業員全員に希望の勤務時間を提出してもらい、それをもとにシフト案を作成しました。シフト作成ツールは、最初「freee」というツールを採用することにしましたが、直感的に操作しづらかったので結局Excelで作成していました(またパワープレイ?)。
実際にシフトを組む作業は想定以上に頭を使いました。全員の希望にこたえる形でシフトを組み終わったとしても「どうしても埋まらない時間帯」というのも発生してしまいます。そういうときはタイミーでレジ打ち要員を補充するなり、急遽私が出勤するなりでカバーしました。タイミーさんには本当に感謝しております。
はじめての勤怠管理
シフト作成が終わったと思えば、今度は勤怠管理です。特に勤怠管理というのは適切に給料(残業代含む)を支払えるよう、「誰が何時に出勤して何時に退勤したのか」を正確に測定することをいいます。
元々はLINEのグループで各スタッフに「出勤しました」「退勤しました」と報告してもらう方法を採っていましたが、この方法はミスが多く効率的ではありませんでした。そのため、店舗にiPadを備え付け、そこからスタッフが直接打刻すると、自動で給料が計算されるようなシステムを導入しました。端末での打刻システム導入により、出退勤の記録が正確になり、残業代含む給与も適切に計算できるようになりました。えらい!
はじめての面接
新しいスタッフを募集する際、初めて面接を行いました。面接の準備として、どのような質問をするべきか、どのようなポイントを見極めるべきかを調べました。東京海〇△動でも採用されているというこちらのマニュアルも参照してみましたが、結局のところ「⑴素直そうで⑵目を見て受け答えが出来て⑶遅刻・ぶっちしなさそうか」という3点だけを見ることになりました。
とにかく面接を行い、1人採用しただけでも、かなりシフト組みが楽になりました。助かります。
はじめてのレシピ改善
Google mapの口コミを見ながら、レシピの改善にも挑戦しました。口コミって想像以上に有用です。
たとえば、「卵黄の辛さにばらつきがある」という意見や、「具材の多さが日ごとに異なる」という声を反映させる形で、評判の良い従業員を基準にマニュアルや研修動画を作成し、味のレベルや分量の統一を図りました。
なんか企業に出すESみたいになってしんどくなってきたので、次は監視カメラ・人事評価制度を導入して猛反対された話でもしましょう。
はじめての監視カメラ
監視カメラの導入にあたっては、スタッフから猛烈な反対を受けました。監視カメラを導入する狙いは主に2つで、それぞれ
⑴サボっていないかを定期的にチェックしたい
⑵備品や金銭の盗難の防止・原因解明に使いたい
というものです。
上記2つの目的を繰り返しスタッフに説明しましたが、反対の声は中々収まらず、嫌われ役としての地位を確立することになるのでした…
はじめてのおにぎり
以上で色々とおにぎり屋さんの運営で大変だったことを書きましたが、ここでは詳しく書けないこと(労基関連のトラブル・嫌がらせと思しき口コミ・かてごりの料理が壊滅的に下手など)も多々ありました。
ここでは嘘をつきたくないので「この経験が後々の人生に活きてくる!」といった意識高いことも言いたくありません。
ただ、ぼくが得た学びを1つ挙げるとすると
「「独立するとしても飲食店だけはやらない!」」
なぜなら、本当に利益を出すのが難しいから…
以上でございます。