こんにちは。GUTの(元)合同誌担当、城内 灯です。しろうちあかりと読みます。GUTの活動では「しろうち」というハンドルネームを使っているため、そちらの方が馴染み深いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
アドベントカレンダーの記事の内容は自由に決めてよいとのことで、私は自身のGUTにおける活動の大半を占めてきた「合同誌制作」とその周辺の思い出を語らせてもらうことにしました。卒業前に四年間を振り返ろうというわけですね。
よければお付き合いください。
一年目
2021年。秋の例大祭に向けて合同誌を制作することが決まり、そのときに合同誌担当になりました。
2021年というとまだコロナウイルスが猛威をふるっていた時期です。2020年に即売会や対面イベントが軒並み中止となったのも記憶に新しいことでした。そんな状況だったからか、先輩と話しているうちにGUT現役部員の中に合同誌を作ったことのある人がいない(らしい)ということが判明しました。───私を除いては。私はちょうど2021年の夏休みに同人イラスト集を作ったばかりだったのです。
そんなわけで「経験者として!やらいでか!」と意気込んでいた私が諸々の作業を引き受けることに。とはいえ、自分が読むだけの本とイベントに出す合同誌では勝手が違う部分も多かったので、結果的には大昔の担当者さんが残してくれていた合同誌作成マニュアルの力を大いにお借りしています。
こうして出来上がったのが『東大幻想郷 拾玖』です。表紙はししどなぎさん(@tochimiya1998)の絵で、本文もししどなぎさん含む四人から寄稿いただきました。本文20pのまさに「薄い本」ですが、私にとっては思い出深い一冊。
そして、そんな『拾玖』を第八回博麗神社秋季例大祭で頒布したのも大切な思い出です。田舎で生まれ育った私にとっては人生初の即売会でした。サークル参加の手続きや設営などは先輩に丸投げしたので私は大したことはしていませんが、「来年以降も絶対に合同誌を作ってここに来たい」「ゆくゆくは自分でサークル参加したい」と強く感じました。ちなみに2021年のGUTアドベントカレンダーにはこの秋例に関する記事があり、私についても少しだけ言及されています。お暇があれば読んでみてください。
画面が寂しいかもしれないので『拾玖』に載せた絵を置いておきます。
二年目
2022年です。この年は合同誌『東大幻想郷 弐拾』を作り、秋例に参加しました。
二回目ということもあって、少しは勝手知ったる顔ができるようになりました。『弐拾』では初めて表紙を担当したのと、『拾玖』からの成長を見せるべく誌面デザインも自分なりに頑張っています。…頑張ったつもりです。ページ数は16pと減ってしまったのですが、2022年入部の方も含め五人の方が寄稿してくださいました。
今だから言える話ですが、当時は合同誌のページ数が減ったことについて一抹の不安を抱えていました。なぜかというと、自分が在学している間だけでなく卒業した後も合同誌の制作が途切れないようになってほしいと思っていたからです。
まあ、私が部室にほぼ顔を出さず人脈を広げようともしなかったからページ数が減った、とも言えるのですが……(涙)。私は四年間ずっと「なんか絵を描いててDiscordでたまに喋る奴」だったわけで、そんなよくわからん人間がDiscordで「合同誌参加しませんか!」と喧伝しているのを見てわざわざ参加してくださった方々には本当に感謝しかありません。
※数日前の記事で描け麻雀の話があったと思いますが、私が主催したものに関してはそういった寄稿者の集め方はせず、純粋に意欲のある方に参加してもらうようにしていました
三年目
2023年です。この年は合同誌『東大幻想郷 弐拾壱』を作って秋例に参加しました。あと即売会などで使えるGUTのポスターを描きました。赤門の前に立ってる蓮メリの絵です。
この年に新しく入ってきた一年生たちがとんでもなく創作意欲にあふれており、合同誌のページ数が56pに跳ね上がりました。すごいですね。ページ数が多いだけに回収した原稿の管理はちょっぴり大変だったものの、完成した本を見たらしっかり厚みがあって感激したのを覚えています。同人誌は分厚くてなんぼですね。
それだけでなく、『弐拾壱』は私が関わった合同誌で初めて完売し、2024年4月にはなんと中国の即売会でも委託頒布された一冊です。すっっごいですね。語彙が乏しいせいでどう表現すればいいのかわからないのですが、とにかくまたとない経験ができました。
自分の絵が上手くなってきているのを実感できたこともあって、2023年は私にとって良い転換点になったように思います。「そろそろ後輩に引き継ぎしたいんですけど!」とか言いながらも合同誌担当として楽しく活動できた一年でした。
四年目
ついに合同誌担当をうーはいうぇいさん(@woohaiwei)に引き継ぎました。例の2023年入部メンバーの一人です。2024年はこの大型新人うーはいうぇいさんが大活躍する一年でした。
彼の主導でGUTは春に『東大幻想郷 弐拾弐』、秋に『弐拾参』を制作し、秋例だけでなく春の例大祭にも参加しました。
この『弐拾弐』『弐拾参』はどちらも非常におもしろい合同誌となっています。何がいいかというと、収録されている大学入試共通テスト風・東大入試二次試験風の東方クイズがいい。どちらも本物と見紛うほどの出来栄えで読み応え(解き応え?)抜群です。作問・組版を担当した2023年入部のみなさんの頑張りがひしひしと伝わってきます。
一方で、こういった大きなプロジェクトの進行を踏まえた上でスケジュールや原稿の管理をしたり、誌面のデザインをしたりしていたうーはいうぇいさんもけっこう大変だったんじゃないかなと思います。誌面デザインもなにげにすごくて、私の作った表紙の雰囲気にしっかり合わせてくれているんですよこれが。打ち合わせは一切していないのに。まさに縁の下の力持ちですね。
私はというと表紙を描いて本文をちょこっと寄稿したりはしましたが、その他は何も手出ししていません。完全に隠居して自主制作に勤しんでいました。
先述した通り私は幽霊部員みたいなもので、しかも下手に先輩なので、私が合同誌担当を続けていたら後輩の皆さんは挑戦的なプロジェクトを思いついてもなかなか提案しにくかったはずです。2023年入部の同期としっかりコミュニケーションをとってこだわりの合同誌を作ってくれたうーはいうぇいさん、本当にすごい。先輩として鼻が高いです。
来年以降の合同誌も楽しみですね。
おわりに
さて、とりとめのない長文になってしまいましたが私の活動の振り返りは以上です。
この四年間たくさんの挑戦をして、たくさんの経験を得て、たくさん成長することができました。卒業後はこの思い出を糧にしてもっともっと精進してゆくつもりです。
余談ですが、この合同誌担当のエピソードは超最強ガクチカだったため就活は業種問わずこれ一本で戦いました。一度も書類落ちしなかったよ、GUTありがとう!
おしまい!
明日以降の記事もぜひお楽しみください!
城内 灯