描け麻という文化 ~絵か麻雀が下手なやつこそやれ~

書いた人: naoppy

こんにちは、B4のnaoppyです。最近GUT内で描け麻が流行りつつあるので紹介します!
まだ描け麻に参加したことがない人や躊躇している人の背中を押したい、そんな気持ちで書いています。
後半は麻雀初心者向けに麻雀の基本的なセオリーについて説明しようと思います。

描け麻ってなに?

描け麻とは描け麻雀の略称で、お金でもモノでもなく、(東方の)絵を描かせる権利を賭ける麻雀のことです。麻雀で1位の人が4位の人にお題を指定して描かせます。絵だけではなくて、小説や動画、楽譜などを成果物にすることも可能です。

描け麻はGUTで以前から行われていて、描け麻の成果物を集めたものが小数点合同誌としていくつか頒布されてきました。最近はコロナの影響もあり描け麻は下火でしたが、部室にある麻雀牌の発見を機に2024下半期から一気に流行りだしました。

絵か麻雀が下手な人こそ描け麻をしよう

絵が描けないから描け麻をしない、というのではなく、絵を描くいい機会を作るために描け麻を使いましょう。麻雀自体はとても面白くて楽しいゲームなので一石二鳥ですね🤔
逆に絵は描けるけど麻雀したことない人は麻雀を学ぶいい機会になるはずです。

初心者向け東南戦セオリーとか

対象読者

  • 基本的なルールと簡単な役を覚えた人
  • じゃんたまで初心、雀士、雀傑ぐらいの人
  • Tfk

など

麻雀における重要なスキルは4つあり、

  1. 牌効率
  2. 押し引き判断
  3. 鳴き判断
  4. 手作り (打点と効率のバランス)

となっています。このうち牌効率と押し引き判断で重要度の9割を占めます。

特に初心者ができていないのは押し引き判断です。これについて解説します。

押し引き判断

麻雀は局の最初にあがった1人だけが得点を得るゲームです。麻雀は4人でやるゲームですので、平均的に4局に1回しか自分はあがれません。これを強く認識することが押し引き判断のスタート地点です。
そもそも4局に1回しかあがれないものなので、あらゆる場面で真っ直ぐにあがりに向かうのではなく、オリるという選択肢が重要になってきます。
あがるのには運が必要ですが、オリるのに運は必要ありません。自分の放銃、マイナスを下げることが結果的にラスを回避し、トップを取ることに繋がります。

まず、オリるかの判断をするタイミングについて説明します。

  1. 他家のリーチが入ったとき
  2. ドラのポンが入ったとき
  3. 他家が2鳴き目をしたとき
  4. 順目が深くなってきたとき

相手が(おそらく)聴牌をしていて、自分はまだイーシャンテンかリャンシャンテンのケースや、自分は聴牌しているけど白のみのような安い手で、相手からリーチが入ったケース、などが典型的なパターンです。

押すか引くかの判断は状況によるのですが、基本的には自分が押してアガれたときのプラスと、自分が放銃したときのマイナスを天秤にかけましょう。

これを計算するには、麻雀の点数計算について軽く理解する必要があります。
子の1翻は約1000点、2翻は約2000点、3翻は約4000点、4, 5翻は約8000点(満貫)、6, 7翻は12000点(跳満)です。親は点数が子の1.5倍になります。
見てわかる通り、1翻増すごとに点数が2倍になります。特に、3翻から4翻に変わるだけで+4000もするので、麻雀は満貫を作るゲーム、と呼ばれることがあります。

さて、点数については理解できたと思うので、まずは自分のプラスについて見積もりましょう。

自分はこの手牌のまま進めたとして何翻の手になるのか、鳴いていない場合は立直を打つことを前提にして翻数を数えます。あがったときの牌によって高めか安めかある場合は高めで考えてよいでしょう。また、待ちの形がどうなるかも重要です。両面や、么九牌のシャンポンはかなりあがりやすいと言えます。一方で4-6のシャンポンは中々あがれないでしょう。

次に相手の手の価値について見積もります。鳴いている人がいるなら、鳴きの形で役をある程度推測します。あとは、ドラの枚数を数えるという方法があります。自分がドラを持っていないかつ河にドラが捨てられていない場合、他家が持っている可能性が高いです。

最終的に押すか引くかはあなたの判断ですが、基本的な指針を以下に示します。

  1. リーチに対して自分が2シャンテンならベタオリ

    2シャンテンから聴牌は想像以上に遠いです。押すことはできません。

  2. 親リーに対しては基本オリ
    親なだけで点数が1.5倍なので、親の満貫12000点を食らうと生きていけません。

  3. 自分が満貫確定の手なら子に対してわりと押していい

  4. 自分がドラを多く持っている場合は子に対して押していい
    相手はドラが無いので安そうだから。まあ赤3とかで泣きを見ることもありますが…

オリる時のオリかたですが、基本は現物を捨てつつ、誰かが直前の順に捨てた牌と同じ牌を合わせて捨てましょう。後は、リーチ者が早い順目に捨てている牌の外側の牌はかなり安全です。オリの技術についてはスジやカベという考え方がありますが、適宜調べてください。

大切なのは、オリると判断したなら潔くオリることです!どっちつかずの放銃が一番ダメ。

牌効率

牌効率がなぜ重要なのか?聴牌が早くなるだけではありません。牌効率を理解することで、捨て牌から相手の手を読む「読み」の技術に繋がるからです。読みとは、相手が牌効率に従って打っているという仮定の元での予測や推理をするわけで、牌効率を理解していないのに相手の手を読むことなどできません。
牌効率は攻撃にも防御にも使えるというわけです。

初心者のうちは下手に鳴かずに先制リーチを打つのを目標に牌効率をしっかりと学びましょう。

牌効率の基本は、5ブロック打法と呼ばれるもので、手牌を5つのブロックに分けて考えていきます。
各ブロックをどう作るかは、よくある形を覚えてパターン化することです。ここでは各ブロックでよく出てくる形をいくつか紹介します。

以下、萬子をm、ピンズをp、索子をsと表記します。

まず、両面ターツ(連続した2つの2-8牌)は最強です。
例えば2m3mを持っていると、2枚の牌で1mと4mの2種8牌の受け入れを作っています。これは最も効率が良いです。

次にカンチャンについて、これは思っているより悪くないです。
例えば 3m5m と持っているときを考えます。これは2枚の牌で4mの1種4牌の受け入れを作っています。
それだけではなく、2mや6mを引くと、両面ターツに変化します!この性質があるので、カンチャンはそこまで悪くないです。ただ、1m3mや2m4mのような端寄りのカンチャンは、両面変化する牌が1つ少ないので注意が必要です。端よりのカンチャンはそこまで強くないです。

最後はペンチャンです。これはカスです。
例えば1m2mと持っているとき、2枚で3mの1種4牌の受け入れを作っています。ここまではカンチャンと同じです。しかしペンチャンは両面変化が一切ないので、本当にカスです。ブロックが6個になってしまったらペンチャンを落としましょう。

この基本の3つの形を押さえた上で、よくある形について見ていきます。

リャンカン形
2m 4m 6m とか 3p 5p 7pのような形です。カンチャンが2つと考えます。3枚で2種8牌の受け入れがあるのでかなりいい形です。2枚で4種8牌の受け入れを作るのが両面ターツですが、リャンカンは3枚で4種8牌なので実はそこそこ効率がいいです。

中ぶくれ形
3m 4m 4m 5m のように、順子1つと、その中間の牌1つがついている形です。これは3m4m5m + 4mと考えることもできますが、3m4m + 4m5mという両面ターツが2つと捉えることもできます。この形は2-5, 3-6の2つの両面を待っているので順子が2ブロックできやすいです。4種16牌の受け入れがあります。
例えば3m4m4m5mから2mを引くと、2m3m4m+4m5mとなり、3-6の両面が残ります。真ん中が更に重なった場合は少し微妙ですが、確率は低いです。
つまり、中ぶくれ形はいい形(両面)の2ブロックになりやすい形ということです。ブロックが足りない場合、中ぶくれ形を残しましょう。

連続系
3m4m5m6mのような形です。これは中ぶくれ形に似た形で、3m4m+5m6mと考えると2-5,4-7の4種16枚を受け入れに持つ両面ターツ2つと考えることができます。他にも、3m4m5m + 6mや3m + 4m5m6mと考えることもできます。連続系は受け入れが非常に広く、例えば1mを引いてくると、1m3m + 4m5m6mとカンチャン+順子になります。待ちが悪くなる受け入れもある分、より中ぶくれ形よりもさらに広い形です。3m4m5m6mなら、12345678全てが受け入れとなります。

連続系や中ぶくれ形は1ブロックにも2ブロックにもとれるので柔軟性があって強いです。

他にも亜リャンメン、リャンメンカンチャン、飛びトイツ、離れリャンカン、ペンカンチャンなどが頻出形ですので、特性などを知っておけば助けになるでしょう。

終わりに

描け麻で初めて麻雀に触れる人も多くいます。そうした人達がとっつきやすい麻雀の説明を作りたかったのでいい機会になりました。ありがとうございます。
明日(12/11)はうーはいうぇい君です。お楽しみに!