東方永夜抄20周年を記念して

書いた人: taketori98

皆さまこんにちは。東大幻想郷学部2年のtaketori98です。
いよいよ師走となり寒さも厳しくなってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

本日12/5は私の誕生日です。
私は2004年生まれということで、今日めでたく20歳となりました。
これからはいろいろな日本酒を堪能していきたいですね。

さて、同じく2004年生まれの作品に、東方永夜抄 ~ Imperishable Night.があります。
私はこの作品が一番好きであり、私の東方歴を語る上で欠かせない作品です。
なので、今日は私と同い年であるこの作品について語っていきます。

目次

私の東方歴~東方永夜抄を中心に~

東方を知ったきっかけ

まずここから。小中学生の頃、ゆっくり実況・茶番を見ていたんですね。具体的な投稿者の名前は挙げませんが、有名な某とか某の動画はよく見ていました。
それで、そこに登場する霊夢とか魔理沙みたいなキャラクターを調べた……訳ではありません。
なぜだったか覚えていないのですが、「ゆっくり実況で使われているbgm」が気になり(あるいはおすすめに出てきて)、下の動画と出会ったんですね(というか今も残ってたんだ……)。

Play

そこで「おてんば恋娘」「フラワリングナイト」のアレンジ、というのが紹介されていたのですが、アレンジということは原曲があるはずです。また、霊夢の「の曲『少女綺想曲』のアレンジです」というのも気にかかりました。
それについて調べた結果、東方原曲にたどり着きました。
それからは例の黒背景白文字の動画で東方原曲を聞く日々でした(ZUNもそれで聞いてるらしいから許されるよね)。その頃は道中とかボスとかもよく知らず、そんなステージがあるんだなぁくらいで原曲を聞きまくっていました。なぜかどこかのタイミングでルーズレイン(妖精大戦争)や天空のグリニッジ(大空魔術)にも到達していました、YouTubeのアルゴリズムは恐ろしいですね。同時にキャラクターについても調べていたと思います。
記憶は定かではないですが、そこから原作に辿り着くのはしばらく後でした。少なくとも、初めて東方原作のプレイ動画を見たのは高校入学直前くらいだったと思います。
その頃から漠然と、原作やってみたいなぁという気持ちが加速していきました。

東方永夜抄との出会い

体験版をダウンロードしたのは高1か高2の頃。
そのときは他の原作もやっておらず(やっていたとしても体験版)、シューターとしての腕前はひよっこでした。
ファーストピラミッドで四苦八苦していたのが懐かしいです。

そもそもなぜそこで東方永夜抄を選んだのか、というのを思い返してみると、初心者におすすめな作品を探していたときに、東方永夜抄の次のような部分に惹かれたからだったと思います。

  • Spell Practice(以下スペプラ)
  • LastWord(以下ラスワ)
  • 数々の良曲(恋色マスタースパーク、ヴォヤージュ1969など)
  • 難しくはなさそう(紅、地、星などと比較して)

ここで驚かれる方もいると思うのですが、その当時私は蓬莱山輝夜のことを別に好きではありませんでした(そのときの推しキャラは覚えていませんが、一推しみたいなのはいなかった気がします)。なので、純粋に作品として東方永夜抄を魅力的に感じたのです。
ゆくゆくは製品版を買いたいな、と思いながら東方永夜抄をプレイしていました。

しかしその当時、原作製品版を買うには重大な問題点がありました。
買う手段がなかなかない、ということです。
当時私は茨城にいて、つくばエクスプレスで秋葉原まで行こうと思えば行けるのですが、やはり往復2,410円は少々負担が大きいです。
一方、通販で頼むのも何か違うなぁと思っていました(親に東方好きであることを言っていなかったためです)。
そのため、どうやって原作を手に入れるのか?というのを調べたときに、たまたま自転車で行ける場所に某同人ショップの出張所があったことが分かりました。
そこに行ってみたところ、なんと東方永夜抄が売っていたので、即断即決で購入しました。
ツイートを辿ってみたところ、2021年6月7日の出来事だったようです。

永夜抄Normalクリア

(以下は記憶に従って書いたものなので、もしかしたら違う部分もあるかもしれません)
ひとまず結界組・Easyで6A・6Bをノーコンクリアし、スペプラの解放までは行きました。
しかしそこからは一筋縄ではいきません。エフェメラリティ137、ミルキーウェイ、ノンディレクショナルレーザー、アースライトレイなど、数々の弾幕に被弾していきました(魔理沙強すぎでは?と思ったそこのあなた、その通りです)。
それでも私はめげずに挑戦しました。スペプラで上述のスペルカードを練習し、徐々に取得率が上がってきました。また、Stage Practice(以下面プラ)も練習し、特に3・4面のパターンが重要な部分を自己流で練習しました。
最終的に、永夜抄Normalをノーコンティニュークリアしました。機体は結界組です。
初めての通しプレイでは龍の頸の玉を取得したのですが、それ以降なかなか取れず大苦戦していたのが懐かしいです。余談ですが、何かのブログで回転避けが推奨されててそれを練習していた記憶があるのですが、そのブログを見つけられませんでした……。
あまり覚えていないのですが、この頃には既に蓬莱山輝夜推しになっていたっぽいです(その後の東方人気投票では蓬莱山輝夜を一推しにしていたため)。
理由は(定かではないですが)いくつかあります。

  • ラスボス
  • 姫様の笑顔のZUN絵に心惹かれた
  • 元々竹取飛翔が好きだった
  • その時同時に古文の授業で竹取物語が題材だった

恐らく、元々「竹取飛翔」が好きな曲の一つで、そこからいろいろな設定を追って蓬莱山輝夜に興味を持ち(というか多分もともと竹取物語ってどんなんだっけみたいなところから始まったような気がします)、それに上記の諸々が重なって一推しになった、という感じですかね。なんだか不思議な感じですが、この当時から3年間、不動の一推しです。

永夜抄Extraクリア

Normalをクリアしたら次はExtraです。最初のうちは一条戻り橋がなかなか安定しませんでしたが、何度も繰り返すうちに取得率がほぼ100%になりました。それを突破したら、今度は月のいはかさの呪いに苦しめられます。これは攻略動画を見てやり方を学びました。そこからは順調に進んでいたのですが、無事正直者の死に引っかかり、その後もウーに大苦戦。最初は下避けを頑張っていたのですが(当時の実力でよくできたな……)、途中から攻略動画を見て上避けにして安定しました。その後は通8、フジヤマヴォルケイノという難関が連続。なぜか通しで通8を突破したことが1回だけありましたが(初クリアではなかったような気もしますが覚えていません)、当時はほとんど無理でした。フジヤマヴォルケイノは自力で突破はできず、攻略動画を見てはえーとなった記憶があります。そこさえ乗り越えれば、消化試合の(?)インペリシャブルシューティングに被弾してクリア。後からスペルプラクティスで取得はしましたが、まだ通しでは取得していません(やっていないだけですが……)。

他の原作

この頃から他の作品も買いました。妖々夢、紅魔郷、風神録、鬼形獣、虹龍洞、地霊殿、紺珠伝の順に買ったはずです(細かい順番はあやふやですが)。しかし、永夜抄に慣れきってしまった私は、他の作品でボロボロ抱え落ちをしていてなかなか進みませんでした。また、最近の作品は三部作と比べて敵が硬かったりグラフィックが大きく違ったりして驚きました(個人的には妖永花の雰囲気が一番好きです)。

東方ダンマクカグラ

この頃、今はスマホアプリから消滅したダンカグがリリースされました。音ゲーは今までやったことなかったのですが、東方曲で音ゲーができるというのは魅力的だったので、リリース当初からプレイしていました。Help me,ERINNNNNN!!が出ると知ったときは複雑な心境でしたが(実を言うと、蓬莱山輝夜が明確なニート扱いされていると感じるため、私はこの曲の歌詞があまり好きではありません)、蓬莱山輝夜のテーマ曲なので寛大な心で許しました。ただ、ストーリーにおける蓬莱山輝夜のキャラは解釈違いで舌を噛みました。まあキャラデザインは可愛いのでこれも許します。
無課金でガチャを頑張って回したのですが、400回くらい回しても蓬莱山輝夜のピックアップSSRを引くことができず(これは1回のピックアップで400回ではなく何回かの合計ですが)、1周年のときにSSRなんでも一つ選べるチケットが配られてやっと手に入れました。正直ガチャを回すための周回とかが面倒だったので、二度とソシャゲをやるまいと思った出来事です(それ以来ソシャゲはやっていません)。

永夜抄Hardクリア

Normalで(ラスワ解放のために)全チーム機体+2単騎を埋めてから少しして(だったはず)、「そろそろやってみるか」と結界組Hardに手を出しました。
特にアステロイドベルトやダブルスパーク、生神停止(マインドストッパー)、ブリリアントドラゴンバレッタ等には苦戦した記憶があります。ただ、Normalクリアよりは時間がかからずにクリアできたような気がします。

ラスワ解放の旅

Normalクリア以降から少しずつやっていたと思います(Lunaticクリア前にはすべて埋めていたはず)。かなり大変でしたがやり甲斐がありました。
最初に解放されたのは慧音の「日出づる処の天子」。確か80回くらいで取得したはずです。
そこから先は解放も取得も長い旅でした。ミスティアの「真夜中のコーラスマスター」や妖夢の「待宵反射衛星斬」は数回で取れましたが、リグルの「季節外れのバタフライストーム」、幽々子の「西行寺無余涅槃」などは3桁回かかりましたし、霊夢の「夢想天生」は995回と危うく1,000回に到達しそうなところでした。
そもそも解放が大変なものもあり、霊夢単騎HardクリアやLunaticクリアはそこそこ骨が折れました。前者は蓬莱の玉の枝が時間切れになりましたし、後者は初期残機を最大にしてなんとかクリアした記憶があります。
これを経て、結界組で全222枚のスペルカードをスペプラで取得し終えました。

永夜抄Lunaticクリア

これは結構間が空きます。他の原作もやりながらちょっとずつLunaticも練習していましたが、一筋縄では行きません。そうこうしているうちに高校3年生、即ち受験生になりました。流石に東方はあまりやらなくなりましたが、少しはやっていました。
そしてなんやかんやあり、駿台の第1回東大実戦模試終了後(2022/8/14)、なんとなく東方永夜抄のLunaticをやってみたら、なんと通りました(模試の復習は翌日になりました)。当時のツイートを辿ったところ、取得スペルは以下のようになっていたようです。

  • 1面
    • 蛍符「地上の彗星」
    • 灯符「ファイヤフライフェノメノン」
    • 蠢符「ナイトバグトルネード」
  • 2面
    • 声符「木菟咆哮」
    • 夜盲「夜雀の歌」
  • 4B面
    • 黒魔「イベントホライズン」
    • 恋心「ダブルスパーク」
    • 光撃「シュート・ザ・ムーン」
  • 5面
    • 幻波「赤眼催眠(マインドブローイング)」
    • 狂視「狂視調律(イリュージョンシーカー)」
    • 散符「真実の月(インビジブルフルムーン)」
  • 6B面
    • 神宝「ライフスプリングインフィニティ」
    • 「永夜返し -子の四つ-」

今思い返してみれば、この当時からライフスプリングインフィニティを取得していたみたいですね、不思議です。あとは2・3面は今思い返してみるとガバガバなプレイでした。ところで、上記の記録が正しければ待宵に被弾していませんか?
この頃から、6B面Practiceを極めるという謎の試みが繰り返されました。スペプラで6B面のスペカをやって、6B面Practiceをやる(たまに他の面もやる)、みたいな所業です。やはり永夜抄は6面が段違いで難しいので練習したい、というのが(建前上の?)理由だった気がしますが、単純接触効果で姫様の諸々(スペル・楽曲・動きなど)が益々好きになっていった記憶があります(Normal/Hard時代にこれをやっていたかは覚えていませんが、少なくともLunaticはやっていました)。また、この辺りからthpracを使い始めました。
ちなみにこの前後にバレットフィリア達の闇市場が出たので、(受験生でしたが)Steamで買いました。ちなみにクリアはしばらくあいて大学1年か2年のときでした(システムとの相性が微妙だったので……)。なお、当時東方歴1年の社長代理は受験生の夏休み中に全クリアしたそうです。お互い受験期に何をやっていたんだ?

蓬莱山輝夜の発言に対する考察

考察というほどでもないのですが、輝夜の日(9/8)ということで何かを書きたくなったようで、戯言を述べていました。
ここから見られます。ちなみに蓬莱山輝夜のこの発言は私の座右の銘で、何度もいろいろな場所で引用させていただいております。

東方 Advent Calendar 2022

実は当時、「夢幻桃園 ~ Cyber Gensokyo.」というDiscordサーバーに入っていました(今は抜けています)。そちらで実施されたアドベントカレンダー「東方 Advent Calendar 2022」に記事を出しました(ちなみに現在ではcrieit.netが閉鎖された影響でほとんどの記事が見れませんが……)。このときに出したのは「東方永夜抄検定」という一風変わった記事です。私は受験生だというのに一体何をしていたのでしょう……
当時は問題編解説編の両方を作っていました。今思えば、EasyとNormalの間に少しギャップがありすぎたかもしれません。あとなんだか凝ろうとしすぎて、奇を衒った問題もそこそこありますね(共通テストに慣れすぎたせいでしょうか、そのせいで出題意図みたいな変なものも解説編につけていましたし……)。そもそも、高難易度帯は誰も知らないようなものを敢えて出そうとしていました(それにしても不親切ではありますが)。どちらかといえば、問題を解いてもらうことより、解説編を読んで「へーそうだったんだ」と新しい発見をしてもらうことが目的だった気がします(自分も解説を書いていて新しい発見をしました、それが意味のあるものであるかは分かりませんが……)。それと、突っ込みどころがあるような問題も多分あるので、あくまで余興として見ていただくのが良いと思います。ちなみに、後の「東大幻想郷 弐拾弐」に掲載される東方共通テスト2024では、そのとき考えた問題は使いませんでした。

GUT入部

そんなこんなあって、東京大学に入学し、東大幻想郷(GUT)に入りました。
GUTの同期は(自分も含めて)個性的な人が多く刺激的でした。同学年に同じく輝夜推しの人がいたはずですが、新歓以来見ていませんね……。
GUTの部室には原作PCが2台(現在は3台)あることもあり、永夜抄を中心にいろいろな作品をやっていました。当時、やたがらすが永LNBを達成していたと聞いたので、これを当面の(漠然とした)目標にしたいな~と思っていました。
GUT入部以降、永夜抄以外は妖々夢、風神録、虹龍洞のLunaticをクリアしました。紅魔郷とか地霊殿とかやらないんですか?という感じですが、そのうちやります……。

東方原曲紹介まとめ

光之空さん(現在は活動停止中?)主催の「東方原曲紹介まとめ」に参加しました(厳密には入学前から始動していた企画なのですが、公開日が入学後なのでここに書きます)。
自分の作品はここにあります。竹取飛翔についてすべて語りました。間違いもいろいろあるのですが、結局修正できずに放置しています(気が向いたら修正します)。
他の方の作品は、Twitter(現X)で「#東方原曲紹介まとめ」と検索したら(少なくとも執筆時点では自分を含めて3件)出てくるので、そちらもご覧ください。なお主催者の作品は闇に消えました。

TWC2024運営への参加

ノリで参加しました。他の方と比べると自分の東方の実力はかなり低いものでしたが、運営へのやる気が多少あったためか快く受け入れていただきました。とはいえ、1年目だったこともあって、そこまで役には立てませんでした(何もしてなかったわけではないのですが、もふさんやping値さん、がそりんさんなど仕事の早い方々が多く、私も勝手が分からなかったため、それほど運営業務にコミットできなかった、という感じです)。だいたいTWCの流れは一通りつかめたので、2年目はもっとコミットしていきたいなと思います。

永夜抄LNB

さて、GUTで原作をやっていくうちに、そろそろ永夜抄LNBをやるかぁという気持ちになり、重い腰を上げました。
当時の私は、既に述べた通り2・3面がボロボロであり、そこのパターンを組むところから始める必要がありました。また、4B面や5面、6B面も詰めが甘いところが多く、練習不足を実感しました。つまるところ、ほとんど駄目だったということです。そもそもブリリアントドラゴンバレッタやブディストダイアモンドは入部時点からノックをしていた(当時はやたがらすもやっていました)こともあり、そこそこ取得できるようにはなってきましたが、その他のスペルについてはまだ覚束ない部分がありました。
そのため、攻略動画などを参考に各面のパターンをあらかた組み、気合い避け要素の多いスペルは何度も練習しました。また、永夜抄といえばやはり6面なので、6面輝夜戦NN(FS)もそこそこやっていました。これは姫様と戯れたいためでもあります
特に4B面・6面を何度も練習した末、ついに1/15に部室のPCで永LNBを達成しました。閉室間際だったためスクショは取れなかったのですが、リプレイはギリギリ保存できました。被弾箇所は以下の通りです(※はラストスペル)。

  • 1面
    • 隠蟲「永夜蟄居」※
  • 4B面
    • 魔空「アステロイドベルト」
    • 光撃「シュート・ザ・ムーン」
    • 魔砲「ファイナルマスタースパーク」※
  • 5面
    • てゐ通常1
    • 鈴仙通常2
    • 懶惰「生神停止(マインドストッパー)」×2(←???)
  • 6B面
    • 永琳通常1(←???)
    • 薬符「壺中の大銀河」×2(←?????)
    • 「永夜返し -丑の四つ-」※
    • 「永夜返し -寅の四つ-」※

通しプレイでは予想外の事態が発生しがちですが、その中でも最も意味不明な被弾は壺中2被弾です。6B面永琳通常1で被弾し(これは普段そこそこ取れていたので緊張ゆえでしょうかね)、それで上部回収しようとしたときに壺の外に出て1被弾、同じことをもう一回やってしまいもう1被弾。ここで残機が0になり追い詰められました。しかし火事場の馬鹿力とは恐ろしいもので、なんと輝夜戦を通しでNNしてしまいました。その後の永夜返しは気が抜けて丑の四つ・寅の四つで被弾しましたが、無事世明けは取れたので満足です。こうして、私は結界組で永夜抄LNBを達成しました。
なお、他の機体についてはLunaticも(なんならHardも)埋めていないのですが、いっそのことLNBで埋めようかなと思いつつあります。少し前は幽冥組LNBに挑戦したのですが、ブリリアントドラゴンバレッタに出鼻を挫かれてその後も被弾しボロボロになりました。それ以来別のことをやっててしばらく挑戦していませんでしたが、そのうち再挑戦しようかなと思っています。単騎LNBも気が向いたらやります、気が向いたらですけど……。

東方Project題材の共通テスト風問題の作成

社長代理の呼びかけのもと、「東大幻想郷 弐拾弐」において東方をテーマにした共通テスト風問題を作成することになりました。私は主に第1問(リスニング)、第2問の一部、第3問(蓬莱山輝夜を中心とした設問)のほぼすべて、組版を担当しました。何か私が作りすぎですね。私が輝夜関連の問題を何問か作ったら「キャラとか場所とかでテーマ性があるといいよね」(要約)みたいな主催者の声が聞こえてきたので、そのまま第3問にぶち込まれたのが諸悪の根源なのですが。
この問題では、共通テストを意識してアクロバティックな出題を心がけたのですが(スペカの効果音リスニング、三部作の比較問題、以津真天、弾幕問題2種など)、それ以外の問題もやや難しめなことも相まって、全体的に難易度の高い問題になってしまった気がします。共通テストなので平均点が5割前後なら許容なのですが、それも少し怪しく、ちょっと(主に私の出題部分で)やりすぎたかなと反省しております。これも先述の「東方永夜抄検定」と同様、新しい知見を得て欲しいという意図はあったのですが、アクロバティックな問題を詰め込みすぎましたね。正直今回で出したい問題は出し切った感があるので、次作るときは易しめにしようかなと思います。

TWC2024 永夜抄Lunatic Survival部門実況

丁度半年前に、縁あってこちらの試合の実況を務めさせていただきました。正直、私で良いのか少し不安な部分もありましたが、それほど問題なく実況できたのではないかなと思います(勿論、多少詰まった部分もありますし、課題は山積みですが)。あと、SOCさんが咲夜単騎BルートNNFSをワンコインで達成したときは目を疑いましたね。一回実況してみて満足した(というかSOCさんのプレイに魅せられた?)ので、次回以降の実況解説はもっと経験豊富な方に譲り、裏方としてサポートしていこうかなと考えています。
当該部門のライブのアーカイブはこちらから見られます。

他大学の東方サークルとの交流

この詳細については「東大幻想郷 弐拾参」に寄稿しました。記事に記載したのは、五月祭でのGUTの企画「上海紅茶館 ~ Chinese Tea」、若木幻想郷倶楽部・大東方文果倶楽部・東方橘懐郷が合同で主催した「若大橘大学東方サークル交流会+」、東方信嶺譚が主催した「大学東方諏訪交流会」、GUTが主催した「2024GUT花映塚大会」です。その後、東方都立璋と東方深晴霞が共同で主催した「大学東方交流会2024冬@都立大南大沢」にも参加しました。
さて、今年になって以上のように沢山の交流会にお邪魔したのですが、それには理由があります。「東大幻想郷 弐拾参」に寄稿していましたが、折角なので当該記事を引用します。

「以上の通り、私はこの半年間、他の大学東方サークルの方と様々な交流をさせていただいた。今年になってGUT(特に私)が交流を増やしているのは、他の大学東方サークルの方と深いコネクションがある先輩二人(はちじさん、ふぇぶりゅうさん)が今年で卒業されるからである。GUTは最古の大学東方サークルということもあり、他の大学東方サークルとの付き合いも長い。それゆえ、彼らの卒業で関わりが薄くなってしまうのは勿体ない――そういった意図で、私は積極的に交流を進めているのである。加えて、いつもとは異なるコミュニティでオタク趣味を共有できるのが新鮮、というのもある。他の大学東方サークルの方と話していると、他の人が東方Projectのどのような部分が好き なのかも知れるし、GUTでは普段やっていないような東方Projectの楽しみ方を知ることもできる(逆に私の蓬莱山輝夜愛を存分に語ることもできる)。こういった交流会は、対面ならではの味がある(やはりTwitterだけでは限界がある)。だから私は、交流会に足を運んでいるのである。
今後もGUT主催でイベントを企画したり、逆に他の大学東方のイベントに参加させていただいたりすると思うので、よろしくお願いしたい。」

やはり他大学の東方サークルとの交流は絶やしたくありませんね。このウェブサイトにもOther Circlesというページを作りました。今後ともGUTをよろしくお願いします。

2024GUT花映塚大会

前項で出てきた花映塚大会について補足です。実はこれの主催は私(とTfk)でした。
この大会を私が実施した経緯も「東大幻想郷 弐拾参」に寄稿していますが、再び(一部修正した上で)当該記事を引用しようと思います。

「そもそもこの企画(注:GUT花映塚大会)を立案したのは私であった。元々、現代表であるTfkが部室内で花映塚を推し進めていたのだが、当初私は花映塚を敬遠していた。というのも、獣王園と比べて操作がやや煩雑でゲームシステムもそれほど分かりやすくはなかったからである。しかし、サークル内で何度も対戦し、家でストーリーモードを(コンティニューしながらも)埋めていくうちに、徐々に花映塚の良さが分かり始めてきた(特に小町ミラーや映姫ミラーにハマった)。
そうした中で、TfkがGUT内部での花映塚大会を実施した(6/15)。自分はTfk、かんなまさんに続く3位であったが、この頃から今度は外部の人を呼んでやってみたいなと思うようになった。その後、『若大橘大学東方サークル交流会+』(6/23)で他大学の東方サークルの方と花映塚の対戦をしたことを経て、GUT主催で花映塚大会を実施する決意を固めた。大会開催を決めてから、日々花映塚の練習に励むようになった。その結果、大会までに全機体で LNCを達成した他、対CPU映姫ミラーで3分30秒耐久を達成した(現在では4分15秒が自己ベストである)。いつの間にかTfkよりも花映塚をプレイしていたようである。なお、全機体LNCは咲夜、 妖夢、リリカが苦しかったため、これから埋めようと思っている方は覚悟されたし。」

ここまで永夜抄を散々推すようなことを書いてきましたが、上記の経緯により、最近は専ら花映塚(特に対CPUだと映姫ミラー)しかプレイしていません。ただ、花映塚の一番の欠点は、蓬莱山輝夜が登場しないことです(当たり前ではあるのですが)。最近は輝夜成分が不足しているため、そろそろ永夜抄を再開する頃合いでしょうかね。そもそも他の作品ももっとやるべきなのですが

永夜抄の好きなところ

さて、前章では私の東方歴を東方永夜抄を中心に語っていったわけですが、ここ数年でいろいろな出来事がありましたね。書いていてあれもこれも出てきたので、どこまで書こうか少し悩みました(最終的には全部載せましたが)。
この章では、永夜抄で私が好きなところを挙げていこうと思います。

楽曲

やはり永夜抄の楽曲はどれもいい曲です。夜明けまでに異変を解決しないといけないことから、基本的にどれもアップテンポでちょっとダークな雰囲気があります。それが特に良い。以下すべての楽曲に対してコメントを入れます。

1. 永夜抄 ~ Eastern Night.

タイトル曲。11/4拍子という不完全さは一体どこから来ているのでしょうかね。夜になってここから何か始まるかもしれない、そんな印象を受けます。

2. 幻視の夜 ~ Ghostly Eyes

1面道中曲。風の音が良い。夜の異変解決が始まった!という雰囲気がします。良くも悪くも1面道中曲っぽいですが、個人的には隠れた名曲だと思っています。

3. 蠢々秋月 ~ Mooned Insect

1面ボス、リグル・ナイトバグのテーマ曲。虫が蠢いている感じがします(タイトルに引っ張られているかも)。正直この曲は印象が薄いですが、しっかり聞いてみると結構明るい(?)ですね。

4. 夜雀の歌声 ~ Night Bird

2面道中曲。疾走感が溢れていて、ピアノがとても気持ちいいです。曲の雰囲気がガラッと変わったタイミングでミスティアが登場したときの感動は今でも忘れられません。この曲に合わせてミスティアの弾幕を避けるのは音ハメみたいで楽しいです。

5. もう歌しか聞こえない

2面ボス、ミスティア・ローレライのテーマ曲。どこか不気味な感じで、まるでミスティアの歌声が聞こえてくるかのような印象を受けます。真っ暗な状態でこの曲を聞いたら怖そうですね。

6. 懐かしき東方の血 ~ Old World

3面道中曲。なんだか懐かしの地に冒険に出かけている印象を受けます(これも曲タイトルに引っ張られていますね)。こちらも全体的に明るく、でもどこかしら夜っぽさが感じられる曲です。

7. プレインエイジア

3面ボス、上白沢慧音のテーマ曲。力強いZUNペットと忙しなく動き回る発狂ピアノが脳裏に焼き付いています。人里を何としてでも守ろうとする覚悟が感じられる、って慧音が言ってた。

8. 永夜の報い ~ Imperishable Night.

4面道中曲。非常にアップテンポな曲で、まるで竹林をとんでもない速度で駆け抜けているかのよう。さらに、タイトル曲と同じく11/4拍子と不完全なところが、この曲の緊張感を加速させています。この後に主人公との熱い戦いが待っていると思うと、こんなに忙しない曲になっているのも納得です。

9. 少女綺想曲 ~ Dream Battle

4A面ボス、博麗霊夢のテーマ曲。とても明るい曲ですが、テンポが速くどこか焦りのようなものを感じます。画面端を自由に移動する霊夢の様子が思い浮かぶのは、決して自分だけではないでしょう。

10. 恋色マスタースパーク

4B面ボス、霧雨魔理沙のテーマ曲。のっけからZUNペットが炸裂しているのが印象的です。これでもかというくらい同じ旋律が繰り返されていますが、テンポが速いのもあってか全然飽きません。結界組で何十回も魔理沙と戦った結果、今や特徴的な星弾とマスタースパークの効果音が脳内で補完されてしまいます。

11. シンデレラケージ ~ Kagome-Kagome

5面道中曲。かごめかごめの特徴的な旋律から始まり、徐々に賑やかになっていく。「ケージ」に囲われているのは一体誰なのか、それを追って主人公たちが永遠亭の廊下を進んでいく情景が容易に想像できます。しばらくZUNペットが元気よく鳴り響いた後、中ボス登場と同時に三味線がメインを担当して、そこからZUNペットが徐々に存在感を増し、転調を経て鈴仙の登場へと繋がる。かごめかごめの隠れた魅力に気付かされる良曲です。

12. 狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon

5面ボス、鈴仙・優曇華院・イナバのテーマ曲。全体的にアップテンポな上に、イントロから何度も出てくる旋律が特徴的で、こちらも狂気に染められてしまいそうになります。ギターと発狂ピアノがとてもかっこいいですね。

13. ヴォヤージュ1969

6面道中曲。永い永い廊下の先に待っているのは一体誰なのか。宇宙の広大さを感じさせる神秘的なイントロから始まり、軽快なドラムとどこか緊張感のあるピアノが響くAメロを経て、あたかも3連符のように聞こえる旋律が押し寄せてきて焦燥感を煽るBメロへ。そしてZUNペットが聞こえてきたかと思えば、永琳が目の前に現れ、まるで月を表現するかのような弾幕が展開される。ZUNペットの奏でる旋律はサビの時点でかなり感傷的なのに、転調とピアノの追加によってそれにいっそう拍車が掛かり、最後は廊下の最奥部まで余韻を残していく。この”ドラマ”が約78秒という短い時間の中に詰め込まれている、とても密度の高い曲なのです。加えて、Aメロ7小節目のどこか不安定な部分や、Aメロ終了時/大サビ終了時のドラムの余韻も印象的です。(自分の中での)6面道中曲ランキングでは不動の1位を獲得しており、今やこの曲を聞く度に自然と涙が出てきます。

14. 千年幻想郷 ~ History of the Moon

6A面ボス、八意永琳のテーマ曲。ZUNペットがふんだんに使われており、月の使者の圧倒的権威が溢れ出ています。しかし単にラスボスの風格があるだけではなく、月にいた時代の懐かしさが感じられるのがポイントです。姫様を必ず守る、という永琳の決意がひしひしと伝わってきます。異常なまでにトランペットの音が高いのは、そうした決意の表れでしょうか。サビ直前にいつものテーマがあるのも大きな特徴です。

15. 竹取飛翔 ~ Lunatic Princess

6B面ボス、蓬莱山輝夜のテーマ曲。イントロの可愛らしく神々しい音は、どこか竹取物語っぽさを感じさせます。そこから徐々にテンポが上がり、ゼビウス由来の間奏を経てAメロへ。Aメロでは初っ端から力強いトランペットが鳴り響き、途中からはギターも相まって、姫様のはちゃめちゃに動き回る様子が容易に想像されます。Bメロでは階段状の旋律が流れ、やや落ち着いた感じから始まりますが、ピアノからシンセリードへ楽器が変わって徐々に盛り上がっていく。ここでAメロとサビの橋渡しをしているように感じられます。そして待ちに待ったサビは8×5小節という異質な構成で、まるで五つの難題を象徴するかのようです。シンセリードの時点で既に溢れ出していた姫様の感情が、ZUNペットの登場により丸裸になっていきます。サビには他にも、いつものフレーズが登場したり、まるで姫様が誰かに呼びかけているかのように感じる部分があったりするなど、様々な特徴があります。そしてサビが終わってもなお3.75小節響き渡るトランペットには、どこか感慨深さが感じられます。この曲については、原曲紹介まとめの項に載せた原稿に沢山書いたので、興味があれば是非お読みください(私の輝夜愛溢れる文章で大変読みにくいですが、その点はご了承ください)。

16. ヴォヤージュ1970

ファイナルスペルのテーマ。ヴォヤージュ1969とほとんど対になるような曲です。こちらはピアノの旋律が主となっていますが、短いフレーズの繰り返しによりとても焦らされます。もうすぐ夜明けになってしまう、という緊張感がとても感じられる曲で、目覚ましにぴったりです。

17. エクステンドアッシュ ~ 蓬莱人

EX道中曲。本編とは全然違うストーリーが始まるぞ、という感じがします。丑三つ時の肝試しにしては勢いも速いし元気すぎる気もしますが、主人公たちにとっては肝試しはそんなものなのでしょうかね。緩急が非常にはっきりしていて、個人的にはEX道中曲で一番好きです。軽快なイントロから始まり、間奏を経てZUNペットが丑三つ時の竹林に響き渡ったかと思えば、突然ハクタクとなって現れた慧音に遭遇する。しかし主人公たちはノリノリで(?)対戦し、その勢いで奥へ奥へと進んでいく。どこか懐かしさ(寂しさ?)のあるZUNペットの向こうで待っていたのは、不老不死の少女、藤原妹紅がいるのであった――。ちなみにこの部分を書いているときはとっくに丑三つ時を過ぎて、寅の二つにまで達しています

18. 月まで届け、不死の煙

EXボス、藤原妹紅のテーマ曲。この曲は発狂部分などのメロディが頭に残りやすく、軽快なドラムやわかりやすい曲の緩急も相まって、とても中毒性が高いです。不老不死という不気味さを残しつつも、それを受け入れて幻想郷で生きていくことを決めた妹紅の覚悟のようなものも感じられます。力強いZUNペットにはその覚悟が見え隠れしていそうです。

19. 月見草

EDのテーマ。非常に落ち着いた曲です。いつものテーマの安心感はやはり絶大です。これは主観ですが、異変がまだ解決していないとも(6A)、異変が終わったとも(6B)解釈できる曲のような気がします。個人的にはこれも隠れた名曲だと主張したいですね。

20. Eternal Dream ~ 幽玄の槭樹

スタッフロールのテーマ。イントロのピアノがとても気持ちいい。その後のメインメロディを聞くと、やっと永夜抄をクリアしたんだな……という感傷に浸れます。

21. 東方妖怪小町

ラストワードのテーマ。ストーリーとは全然雰囲気が違い、イントロからボスの本気が感じられる曲です。3連符ゾーンは絶えず迫ってくる熾烈な敵の弾幕を想起させ、それ以外のパートもちょっとずつ弾幕を変えながら敵が休み無く攻撃してくるような印象を受けます。これを聞く度に数々のラストワードが思い出されるのは私だけではないはず。

システム

1. スペルプラクティス

やはりスペプラはいいですね。個々のスペルカードを安定するまで練習して、次に面Practiceを同様に練習して、そして通しプレイでのクリアを目指す。そういった攻略法が使えます。スペプラがないと、面Practiceで練習することになるのですが、どうしても個別の弾幕を攻略したくなります。
あとは、通しプレイだと30分くらいかかりますが、スペプラだとさくっとプレイできます。重い腰を上げて通しプレイをやらなくても永夜抄をプレイできるため、永夜抄を開くハードルがかなり下がります。

2. ラストワード

スペプラを導入したことで誕生した概念、またの名を「極意」。ボスの必殺技のようなもので、数回で取れるものから何百回とかかるものまで様々あります。個人的には季節外れのバタフライストームが一番印象的です。ラストワードを解放するための条件もやり込み要素として丁度良く(ただし霊夢単騎Hardは許してはいけない)、ボリュームたっぷりでした。

3. 刻符・時間

実際にゲームシステムとしていいというより、ストーリーとの結びつきがいいですね。刻符を一定数集めることで時間の経過を遅くすることができ、なんとかして夜明けになる前に異変を解決しようとする。しかし、永夜返しによってその術は破られ、被弾するごとに凄まじい速さで時間が経過していく。こうした緩急をゲームシステムの中に上手く組み込んだのは、まさに天才的な発想です。

4. 決死結界・ラストスペル

決死結界・自機側のラストスペルは、初心者向けに見えて全く初心者向けでないシステム。これがあるから永夜抄は苦手と主張する人もいます。NBするなら関係ないですね。個人的には他の作品でも喰らいボムは苦手なので、2ボム消費しても死ぬよりはマシかなと思っています。
あとは、ラストスペルを敵側も使えるようにする、というのは面白い考えだなと思いました。刻符を集めることで、敵側が悪足掻きでラストスペルを放ってくるのです。被弾してもダメージがないことから、通しプレイ時のやり込み要素として機能していて、NNFSのハードルが少しだけ上がる要因にもなっています。特に単なるクリアとNNFS進行で「永夜返し -世明け-」に差し掛かったときの緊張感の差はとてつもないでしょう(まだNNFS進行は一度も経験したことがないですが……)。

弾幕

密度の高そうな弾幕が多いものの、自機と弾幕の当たり判定の小ささにより見かけよりなんとかなっている、というのが全体的な特徴です。特に世明けなどは風神録の当たり判定では避けたくないですね。
また、ミスティアの鱗弾や魔理沙の星弾、鈴仙の座薬銃弾、妹紅の札弾など、各キャラの個性が現れた弾幕が多いのが魅力的です(これはどの作品もそうですが)。特に星弾は魔理沙戦で嫌というほど見るので、とても印象に残ります。
あとは、弾幕に表現された五つの難題には衝撃を受けました。特に蓬莱の玉の枝を初めて見たときの感動は今でも忘れられません。

ストーリー

まず、月が不完全という異変を起こしている輝夜たちと、夜がずっと続くという異変を起こしている自機たち、という構造がとても新鮮でした。自機たちの異変を別の異変の(真)犯人たる姫様が解決する、という展開には脱帽です。
次に、竹取物語っぽさを残しつつも独自の設定を構築している、というのが自分の姫様への興味を駆り立てていきました。姫様が蓬莱の薬を落とされて地上に落とされ、そして使者を追い返してから地上でどう暮らしたのか――このあたりの設定と竹取物語との対比に、とても興味を持ったのです。
そして、輝夜に対する妹紅という存在も欠かせません。父に蓬莱の玉の枝という難題が出されたことで、巡り巡って蓬莱の薬を服用し不老不死になってしまった少女。6B面のボスのライバルがEXボスとして登場するのは、やはり熱い展開と言わざるを得ません。

蓬莱山輝夜

執筆時点で12/5を迎えてしまったので手短に。やっぱり姫様は可愛くて美しくて、それでいて兎にも優しくて、本当にすべてが大好きです。早く永遠亭で姫様と暮らしたいですね。

おわりに

随分長く書きましたが、いかがだったでしょうか。なかなか自分の東方歴をすべて人に開示したことはないので、私としてはやや気恥ずかしかったです。この記事を機に永夜抄や姫様の魅力を再発見していただけたら幸いです。
明日は期待の新人、時丸の投稿です。私より広く深く原作を攻略しているので、もしよければそちらも見ていってください。