こんにちは、はちじです。当サークルでは2020年に代表を務めていました。今年度で卒業となるため、GUTに携われる期間も気づけば残り僅かとなってしまい…物寂しいものを感じます。
さて、当記事では、東大幻想郷の五月祭企画「上海紅茶館」と駒場祭企画「東方駒場祭」にて行われた、東方原作ビンゴのお題についての裏話を紹介します。
企画そのものの内容については、12月1日の記事を参照してください。
お題はどのように決定したか
五月祭、駒場祭ともに、部員から多くのお題が募られ、代表者がその中から良いものを選択するという形でお題が選択されていました。
お題は実にたくさん提案されました。特に駒場祭では70を超える数のお題が提案され、お題提案スレッドが非常に大盛り上がりを見せたのは記憶に新しいです。
五月祭
ビンゴカードは1個で、25マス。「ビンゴ達成の個数に応じて、お茶の割引を行う」という方式が取られていました。
お題は内側にあるものほど簡単になり、外側にあるものほど難しくなるように並べられていました。そのため、容易にビンゴが出ないようになっていました。
特に四隅にあたる箇所のお題には、「ヤマトトーラス上避け」
や
「スリーフェアリーズ(サニーミルク)ノーアイス取得」
など、超高難度のお題が出ていました。
これでもなお25個全てのお題を達成した人がいるというのですから、驚きの限りです。
五月祭で提供したお題
私自身、この回は特にコンセプトは無く、自分が面白そうだと思ったものを考え、お題として提供していました。強いて言うなら、普段はしないタイプの避けを要求するお題を多く提供していたように思います。
提案したお題は次の通りです(攻略法のネタバレを含むので、閲覧には注意してください):
天空璋 スぺプラで2回エクステンド(スペカボーナスなし)
難易度:D
私自身、天空璋のスコアタをやっていることもあり、スコアタに触れてもらおうと思ってこのお題を提供しました。
どのスペカで可能かを知っていれば、見た目ほど難しくなく達成できるかなと思います。
当初想定していた解は以下の 3 つです。
・独楽「カールアップアンドダイ」 Lunatic(秋または冬)
・狂舞「狂乱天狗怖し」 Lunatic(秋)
・裏冬「異常降雪の雪だるま」 Lunatic(秋)
風神録 「マウンテン・オブ・フェイス」(E)耐久
難易度:D
上級者でも意外と苦戦するであろうお題として選びました。
このお題の難しいところは、純粋な弾幕の難しさもそうですが、「とにかく時間が長い」 ということ。達成するには2分以上もの間、一度も弾に当たることなく精密避けを強いられ、非常に心臓に悪い思いをすることになりました。
紺珠伝 玉符「神々の光り輝く弾冠」(L)取得
難易度:B
安地に入るだけで達成できる、知っていれば非常に簡単なお題です。
「Lunatic」という難易度に惑わされることなく、難易度を正しく見極められるかどうかが大事なように思えます。
輝針城 箏曲「下克上レクイエム」(L)取得
難易度:C
よく「難しい、難しい」と話題にされるスペルを取得する、という一見すると難しいお題です。しかし、実はこのお題にはポイントがあります。それは、機体の制約がない、というところ。そのため、クリアするだけなら咲夜Aを使うことで難易度を大きく抑えられるのでした。本編ではB機体でしかやることのないスペルなだけに、見落としが発生しやすい、というわけなのです。
地霊殿 復燃「恋の埋火」 左移動禁止で取得
難易度:D
特殊系お題その1。もちろん使う機体は紫霊夢で、スキマ移動を使って攻略していきます。
非常にタイミングが重要です。タイミングを間違えると、ワープした瞬間にワープ先の弾に当たって即ピチューン、なんてことも…
余談ですが、ロールシャッハに対しても左移動禁止のお題を提案しました(没になったものの)。こちらは頑張ればスキマ移動なしで取得できます。興味がある方は是非。
神霊廟 「聖徳太子のオーパーツ」 左右封印
難易度:D
特殊系お題その2。機体は速く終わる妖夢がおすすめです。
このお題、全方位の小弾が自機の真正面に来ると絶対に被弾してしまいます。そのため、どうしても運ゲーを強いられます。そうでなくとも、中弾を上下移動だけで捌くのは非常に難しく、密度が濃いと詰むので、かなり難しい。
そうした理由から、提案こそしたものの、採用はされないでほしいと思っていました。しかし、結局最後まで残ったのでした。一部からは不評もあったようで、その点は申し訳なかったと思っています。
神霊廟 光符「グセフラッシュ」 妖夢で斬撃のみで(高速ショットを使わずに)取得
難易度:D
特殊系お題その3。見た目の通りの難易度で、ちゃんと精密な避けとショットを当てる操作ができるか、がカギとなります。
重要な点として、ショットボタンを離すことでも斬撃は撃てるというのがあります。これを知っているか否かで難易度は大きく変わると思っています。
文花帖 鬼気「濛々迷夢」シーンクリア
難易度:E
小数点作品のシーンを一つクリアするという、かなり正統派のお題です。当時の部室で濛々迷夢が流行っていた、ということからこのシーンをお題に選択しました。難易度は最高評価のEであり、置かれた場所も四隅となりましたが、四隅のお題の中ではおそらく手がつけやすいほうかとは思います。
駒場祭
ビンゴカードは、Easy, Normal, Hard, Extra, Lunatic の難易度ごとに分かれ、5種類に増加(E~Hが9個、ExとLが16個)。五月祭のときに比べ、お題のボリュームは増加することになりました。
全体的にお題の難易度が分散し、また五月祭に比べると突出して難易度の高いものはなくなりました。全体的に、多くの層に楽しんでいただけるお題になったかと感じています。
Lunaticのお題を全部達成できた方は観測できませんでした。16個中8個をクリアされた方ならいましたが。
駒場祭で提案したお題
駒場祭では、「スコアタ系統のお題」を提供しました。
この手のビンゴで提案されるお題にはノーボム系統のお題(例:xxを取得する)が多く、スコアタ方面がどうしても手薄になりがちです。実際、駒場祭で最初の方に提案されていたお題は大半がノーボム系統のものでした。
そこで、スコアタ系統のお題もいくつか加えることでお題にバリエーションを持たせようと思いました。実際、かなりバリエーションが豊かになって良かったと思っています。
提案したお題は次の通りです(攻略法のネタバレを含むので、閲覧には注意してください):
神霊廟 「星降る神霊廟」 normal スぺプラで3ゲージ溜める
難易度:Extra
スコアタ系のお題の中ではかなりとっつきやすいものだろうと思います。やったことのある人も多いのではないでしょうか。早苗を使えば楽ですが、ほかの機体でも無理はないだろうと思います。
星蓮船 3面中ボス通常 lunatic ノーミスノーボム1200グレイズ以上
難易度:Extra
「星蓮船3面中ボス通常」といえば、スコアタでは敵の上部の安地でレーザーグレイズを大量に稼ぐのが有名だと思いますが、実はこの「1200グレイズ」という数値は下避けだけで到達する数値です。イメージに惑わされないことが重要なお題だったように思います。
天空璋 秘儀「弾幕の玉繭」 extra スぺプラで2000グレイズ以上(解放は使用可能)
難易度:Extra
グレイズを稼ぐ、といういかにもスコアタらしいお題ではありますが、実際にExtraのスコアタで必要となる動きでもないため、完全にお題用の動きを組む必要があります。
このお題ですが、実は駒場祭の数週間前に若木幻想郷倶楽部さん(國學院大學)のお題で「隠岐奈のスペカで2000グレイズ」が出題された、という背景があります。このときの想定は、裏春「異常落花の魔法使い」で弾源の近くに行く、という内容でしたが、非想定の解法として、私自身がこのスペルで2000グレイズを達成しました。そこで、リスペクトを込めて、スペルを指定したお題を提案しました。
ちなみに、最高で3000グレイズまで到達したことがあります。興味のある方は是非やってみましょう。
天空璋 裏春「エイプリルウィザード」 easy スぺプラ初期設定で最大得点30000以上
難易度:Extra
最大得点の上げ方に関するお題です。「ゲージが溜まってから解放するほうが最大得点の伸びは良い」という基本に従えるかが重要でした。
想定は夏装備でしたが、冬装備での達成者もいました。
神霊廟 聖童女「大物忌正餐」 lunatic スぺプラで2ゲージ溜める
難易度:Lunatic
最初に長く張り付ける位置に入る→発狂まで普通に避ける→発狂後は敵になるべく近づいて避ける。やることは意外と単純ですが、難しい。早苗が一番やりやすいですが、全機体で達成可能なことは確認しています。
鬼形獣 「ジオメトリッククリーチャー」 lunatic スぺプラで1.2億以上
難易度:Lunatic
具体的なスコアが明示されている、割としっかりスコアタのお題です。
パターンとしては、「敵に撃ち込みながらカワウソバリアで弾消し」を繰り返し、時間直前で倒してSCBを貰って1.2億に届かせる、というものですが、これが見た目以上にかなり難しく、現時点で魔理沙カワウソでしか達成を確認できていません(ほかの機体で出来るんでしょうか…?)
ポイントとしては、任意霊撃ではスペカ取得失敗扱いにはならない、ということを利用して、適宜霊撃を撃ってカワウソ弾消しを繋げていく、というのがあるかと思います。
終わりに
東方原作のお題を出すという試みは、他大学の学祭で最近始まったもののように思いますが、それをGUTでも実施することができ、そして多くの方々にお題に挑戦していただいた大盛況ぶりに、私は非常に喜ばしい限りです。
来年度以降は私は学祭には携わりませんが、そのような中でGUTの学祭はどのような姿を見せることになるのか。私は非常に楽しみです。
さて、明日12/5 は taketori98 さんの記事です。明日以降も様々な記事が続きますので、ぜひお楽しみに。