皆さんこんにちは。学部2年の社長代理です。突然ですが、自分の合同誌のネタを掘り返します。今日の記事は七夕坂夢幻能の曲順考察ということで、私が合同誌「東大幻想郷 弐拾壱」に投稿した「秘封CD(ZUN’s Music Collection)の曲順についての雑感」で取り上げた二つの盛り上がり理論について、果たして七夕坂夢幻能に適用できるのかどうかを考えていきたいと思います。
二つの「盛り上がり」理論とは
私が提唱する二つの盛り上がり理論とは
それぞれのCDには必ず前半と後半にラスボス曲のような盛り上がる曲が来て、その直後にゆったりめな曲が置かれる
というものです。例えば、伊弉諾物質なら4曲目「六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years」→5曲目「アガルタの風」、8曲目「アンノウンⅩ ~ Unfound Adventure」→9曲目「日本中の不思議を集めて」という並びです。ただ、前半の盛り上がりに関しては控えめなものも多いです(蓮台野夜行「幻視の夜 ~ Ghostly Eyes」や蓬莱人形「エニグマティクドール」など)。とはいえ、感じ方には個人差がありますので、(しゃっちょって奴はこう思ってるんだな~)くらいに思っておいてください。それでは、実際に七夕坂夢幻能の曲順を見ていきましょう。
七夕坂夢幻能の曲順
まず、前提の確認として収録曲をリストアップしておきます。オリジナル曲は太字にしておきました。
- 七夕坂に朝が来る
- 不等式のティンカーベル
- 禁断の扉の向こうは、この世かあの世か
- スモーキングドラゴン
- 夢幻能 ~ Taboo Marionette
- クレイジーバックダンサーズ
- 憑坐は夢と現の間に ~ Necro-Fantasia
- ひとりぼっちの常陸行路
- 地蔵だけが知る哀嘆
- 秘匿されたフォーシーズンズ
- 夜じゃなくてもお化けはいるから
私が提唱する二つの盛り上がり理論に照らし合わせてみると、一つ目の盛り上がりが4曲目「スモーキングドラゴン」or7曲目「憑坐は夢と現の間に ~ Necro-Fantasia」のどちらかで意見が割れそうですが、今回はこのアルバムが例外的に三つの盛り上がりを持つということにして決着をさせようと思います(スモーキングドラゴンが強火のアレンジすぎる)。最後の盛り上がりは10曲目の「秘匿されたフォーシーズンズ」で異論がある人はそう多くはないと思います。こうピックアップしてみると、七夕坂夢幻能を聴いたことのある方は直後にゆったりめの曲が来るという点も含めて、ある程度は納得していただけるのではないでしょうか。
鳥船遺跡との類似性
いきなり見出しに出してしまいましたが、七夕坂夢幻能は鳥船遺跡との曲構成がかなり類似しています。その根拠を箇条書きにしてみます。
- オリジナル曲の位置が同じ(1,2,5,8曲目とラスト)
- オリジナル曲の前に比較的盛り上がる曲が来ている
- 最後の盛り上がりが6ボス曲
- どの曲も不思議さを感じさせる曲が多い(注:かなりの主観を含んでいますが、比較的曲調が似ていませんか?)
- 蓮メリが外部へ行っている
蓮メリちゅっちゅ(←全部同じだろ)
こうしてみるとほとんど一緒ですね。ちなみに鳥船遺跡に関しては4曲目「フェアリー冒険譚」を盛り上がり曲ではないと考えると、二つの盛り上がり理論を適用できます。
二つの「盛り上がり」理論の問題点
自分で書いててあまりにも主観的すぎるなと思ったので、客観性を増すためのアイデアをいくつか示しておきます。
僕の代わりに誰かきちんと分析してくれませんか。
一つ目は「盛り上がる曲」の基準として「ボス曲である」という条件かBPMがいくつ以上といった条件を設ける。二つ目は「ゆったりめの曲」の基準としてBPMがいくつ以下といった条件を設ける。三つ目はアンケート調査を実施して統計的に示す……などが考えられると思います。あとは今回は行いませんでしたが、ブックレットの小説の盛り上がりと関連させて考察しても面白いと思います。
時間がなかったのでやりませんでしたが。
最後に
今日は私が合同誌「東大幻想郷 弐拾壱」にて提唱した二つの盛り上がり理論をもとに七夕坂夢幻能を分析してみました。やはりこの理論は広範に適用できそうな雰囲気があります。ちなみに実は私はまだ七夕坂夢幻能のCDを購入していません……。それでもサブスクで曲は聴いておりまして、一番好きな曲は「夢幻能 ~ Taboo Marionette」です。三拍子が大好物なので……。いつか演奏会でやります。多分。
そして明日は今年度入部のドナウの人が書いてくれます!