皆さんこんにちは。はじめましての方ははじめまして。2024年度演奏会担当、東大幻想郷学部2年の社長代理です。ちなみにヴァイオリン弾いてます。今回は2024年度駒場祭「彩なす」において開催しました東方オンリー演奏会「博麗幻奏之儀弐拾陸部」の感想を綴っていきます。本当は駒場祭直後に出したかったのですが、風邪で寝込んでいたらアドカレが始まってしまいました……
その前に、この場をお借りして感謝の気持ちを述べさせていただきます。今回の演奏会にお越しいただいたすべての皆様、ご来場いただき誠にありがとうございました。そして開場前や開演中にいろいろ手伝ってくださった現役GUT部員やOBの皆様、お手伝いいただきありがとうございました。最後に私が兼サー先の関係でできなかった責任者を引き受けてくれたうーはいうぇい、ありがとう。
全体を通して
今回はとてもクオリティの高い演奏会に仕上がって私自身大変満足しております。私は昨年度の駒場祭より演奏会に参加(昨年度の五月祭も参加する予定だったのですが、当時の私はコロナにかかってしまい五月祭を欠席する羽目になってました……)しているのですが、私が参加した中で演奏した人が最も多かったです。実はGUT外からも私のツテで演奏者を連れてきてました(笑)。
曲目は以下の通りです。
- アンロケイテッドヘル
- 東方ごちゃまぜメドレー
- ナイト・オブ・ナイツ
- 不思議の国のアリス
- 亡き王女の為のセプテット
時間が十分に取れなかった関係でリクエスト企画は行いませんでしたが、私の突然の思いつきでお客様の退場中に紅楼を生演奏する、ということをしてみました。このうち、私が編曲して演奏した1、3〜5曲目と紅楼に関して個別に感想を書いていきます。
曲ごとの感想や裏話などなど
アンロケイテッドヘル
誰だよこんなに難しい楽譜書いたのは。私です……
編成について
この曲はうーはいうぇいが提案してくれてやることにしました。当初はベースとヴァイオリンの二重奏で演奏しようと思っていたのですが、編曲するにあたって明らかにパートが少なすぎて原曲の体をなさない。というわけでピアノが増えて三重奏に。そしてピアノ奏者はたまに部室で無何有の郷とエリーゼのためにを弾いている現代表の豆腐くん(Tfk)に押し付け任せました。彼はピアノがあまり弾ける方ではないために、パートが増えてもまだ編曲に難がある。というわけでヴァイオリンがもう一台増えました。二人目のヴァイオリンは、前回の弐拾伍部は予定が合わず参加できなかったドナウの人に任せました。そしてさらに部室からなぜか電子ドラムが発掘される。しかも時丸がドラムを叩けるらしい。これは足すしかない! この時点で五重奏まで膨れ上がりました。さらに!! SKKが演奏会に出たい(彼は楽器経験がないので弐拾伍部のときはなぜか部室にあったトライアングルとタンバリンを使ってもらいました)と言ってくれたのでこの曲にトライアングルを足すことに。最終的に今回の演奏会で一番規模が大きい六重奏になってしまいました。でも結果的に一番にぎやかで演奏会の幕開けにふさわしい曲になったのではないかなと思います。
編曲裏話
先ほども述べた通り、代表があまりピアノを弾けない関係で「ミファラミファシミファドミファシソラソファミ……(in F moll)」から始まるフレーズをすべて僕が引き受けることにしました。これがまあ難しい。自分でもびっくりするぐらいの変態な指使いを駆使してなんとか弾けるようにはしましたが……本番は聴いていた人ならわかりますよね……
さらに難易度の関係で後輩(ドナウの人)に同じフレーズを弾かせるわけにはいかないので、「ラーシードードーシーソミーシードーミドーシドー……(in A moll)」のサビの一番気持ちいいフレーズを譲ることにしました。本当は自分が弾きたかった……
本番の話
実は私、演奏会前に全くアップができておらずこの曲でウォーミングアップする羽目に。しかもガッチガチに緊張して手が震えまくりで。もう1週間経って本番の記憶がほとんど飛んでるんですけど、正直なところアンロケイテッドヘルに関しては(ほかの曲もだけど)もっとうまく弾けたはずなんだけどな……と思ってます。あとピアノの蓋が全開だったのは完全に失敗でしたね。そこまで意識が回っていなかったので反省(ちなみに2曲目の途中で気づきました)。それでも各自やるべきことをきちんとやってなんとか崩壊せずに済んだかなと思います。ドラムがいるだけで合わせやすいことや、六人での合奏にすると練習の日程調整が大変なことなど、学びの多い合奏企画となりました。
ナイト・オブ・ナイツ
誰だよこんなに難しい楽譜書いたのは。私です……(part2)
この曲をやることになった経緯
私の兼サー先になぜか東方オタクが3人いたので誘いました(うち一人はもともとGUT部員)。その3人に「何の曲がやりたいですか?」と聞いたところ、ゆーりが「ナイト・オブ・ナイツ」って答えやがったのでやることになりました。
編曲裏話
まず(ナイト・オブ・ナイツって版権的に大丈夫なのか……?)と思った私はクークリのウェブサイトを確認しました。とりあえず大丈夫そうだとわかった私は、次にこの曲をやりたいと言い出した張本人にすべて難しいパートを押し付けました。悪い先輩ですね~(笑)。基本的にはヴァイオリンとフルートにメロディーを振りつつピアノにハモりパートを任せる……という感じで編曲しました。自分のパートはめっちゃ簡単にしました。
本番の話
正直あんまり覚えていないですが、もっと速く弾けるピアノがヴァイオリンによって抑えられてた印象です。やっぱりこの曲を人が弾くのには十分な練習時間が必要でした……もし機会があればリベンジしてもいいかもしれない。
不思議の国のアリス
最高!! 自分もう一度いけます。やらせてください。
この曲をやることになった経緯
端的に言うとドナウの人を演奏会に引っ張り出すためにやることにしました。私も元からいつかはやりたいと思ってた曲なのでこのタイミングにできて本当に幸せです。実はこの曲、私がGUTの初めての新歓で自己紹介がてらに昔弾いた録音を流したことがあるくらい好きなんです。なんといってもヴァイオリンにめちゃくちゃ合うんですよね。演奏会に来ていただいた方ならその良さを感じ取れていただけたかなと思います。
本番の話
本番の後半の方の私の顔見てた方いますか? 実はずっと目をつぶってたはずです。めちゃくちゃ感情込めて弾いてました。この曲は冒頭にリズム隊がいない関係でテンポキープがかなり難しく、合わせに相当苦労しました。転調後に崩れかけましたが大きな事故はなくほっとしましたね…… ドナウの人は結構悔いがあったみたいで、終演後にリベンジしたいと言っていたので再演の可能性が高いかも……?
亡き王女の為のセプテット
編曲裏話
駒場祭に参加します、の記事の一言コメントではフルートを強調しましたが、実はこの曲の本当の主役はヴィオラなんです。確かに前半はフルートがメロディーで推移していきますが、後半の「ファドシーーラソーミーファーーーー……(in Fis moll)」以降では上三声がほとんど同じことをしているのに対してヴィオラだけが別のことをやっています。具体的には発狂ピアノを少し簡単にしたものをやってもらいました。このパートでときたま入る三連符が超絶カッコいいんですよね~。それをしっかり鳴らしてくれたヴィオラのふいなには超絶感謝。
本番の話
私の手もだいぶあったまってきて結構様になったのではないかと思います。一番アンサンブルしていて楽しかった曲です。実はゆーりが冒頭のリズムをつかみきれず崩れかけたのは別のお話。それにしても終始ヴィオラがめちゃくちゃ聴こえて私は本当に大満足でした。
紅楼 ~ Eastern Dream.
アンコールじみた紅楼については、反省すべき点が多々あったというように感じています。まず楽譜を錬成して全体に投げたのが演奏会当日の0時32分。私はアホなんですかね? それでもほとんどの人が賛同してくれて一緒に演奏できたことはとても嬉しかったです。ただ、やはり演奏タイミングに大問題があったのは間違いなく、今後演奏するなら終演挨拶の前にアンコールを用意しました、という形で行うべきだなと思いました。十中八九リベンジします。
今後の話
さて、今回で私は演奏会担当を引退しますが、引き続き奏者として出演して編曲もしていきます。次の五月祭では魔理沙メドレーを予定しております! 魔理沙に少しでも関係がある原曲を大量にぶち込んだ激やばメドレーに仕立て上げる予定ですのでぜひ都合が合う方はお越しください~。
そして、次の演奏会担当はドナウの人です。これからの博麗幻奏之儀もよろしくお願いします。